研究所が蓄積してきた
ノウハウで建替え支援
マンションの管理組合が建替えを検討するときに困るのが、「どこから手を付けていいのか分からない」「それをどこに聞けばいいのかが分からない」ことだ。そこで同研究所は第三者の立場で、管理組合の“分からない”に、個別相談やイベントの開催、ウェブなどを通じ、情報提供などで応えている。さらに、建替えの検討の初動期から関わり、建替えの方針決定、建替え決議の成立、新マンションの竣工までの各段階をサポートする。
「マンションによって課題が異なるので、区分所有者の皆さまの要望を聞きながら個別に提案します。その提案力が当社の強みです」と花房副所長。旭化成グループとしての総合力、例えば注文住宅のヘーベルハウスで培った「聞く力」「提案する力」をもって、さまざまな要望に応え最良の解決案を示し、分かりやすく説明することができる。同研究所が特に力を発揮するのが、建替えの流れの中で最も難しい「合意形成」支援だ。合意形成の場では、激しく議論をすることも多い。そのとき、同研究所のような第三者がいなければ、議論は迷走してしまう。
重水所長はこう打ち明ける。
「初期の頃は、例えば100戸のマンションの建替えは戸建て住宅100戸の建替えと同じという、今思えば無謀な感覚もあったでしょう。1棟に100人の区分所有者がいるマンションと所有者1人の戸建てではやはり違います。でも、そこでひるまずチャレンジし、ノウハウを蓄積して次の建替えに生かすことができているのは、研究開発メーカーとしてのDNAのなせる技なのかもしれません」
マンションを建て替えて、新築に生まれ変わると住環境が改善されるのはもちろん、資産価値が大きくアップする。下段事例にある「アトラス調布」のように、資産価値を高め、地域の環境改善にも役立った例が多々ある。またマンション建替えは、新たな資産の価値を創造し、次世代へつなげるバトンでもあるのだ。
建替え検討は早めがいい。今住んでいるマンションは大丈夫か? 何かしら心当たりのある人は、同研究所の扉をたたいてみてはいかがだろうか。
旭化成不動産レジデンス株式会社
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