プロダクト開発だけでなく、社内カルチャーの変革も支援

 その後のプロジェクトは、radiko側のチームとGNUSのスペシャリストチームが一つになって進めた。こうして従来よりも開発チームとradiko社内チームとの距離が近くなったことで、スピード感を持って、より子細に確認しながら進められるようになった。

 さらにGNUSの専門家たちは、アジャイル開発の手法だけでなく、ユーザー起点のプロダクト開発とはどのようなものか、それぞれのメンバーが持ち味を発揮しながら、“ワンチーム”としてプロジェクトを成功に導いていくにはどうすればいいのかといったことも含めて、radiko側のチームに伝えていった。つまりプロダクト開発だけでなく、カルチャーの変革までを支援したことになる。

 三浦氏は、「GNUSによるプロダクト開発は、単なる技術支援ではなく、そのプロセスを通じて、お客さまがユーザーと向き合うマインドや文化まで変革することを目指しています。このように、プロダクト開発を通じて組織変革やビジネス変革を促すことを、当社ではPLT(Product Led Transformation)と呼んでおり、他のコンサルティング会社やSIerでは提供できない、GNUSならではの付加価値であると自負しています」と語る。

 そして、2020年末のプロジェクト開始から3年余りを経て、ついにradikoのスマホアプリは大きく生まれ変わった。それと同時に、GNUSとのワンチームでの取り組みによって、radikoの開発に対する姿勢にも明らかな変化が表れているようだ。

 三浦氏と共にプロジェクトを支援したGNUS アカウント&マーケティングディレクターの小田原慎氏は、「クライアント内部の組織づくり、カルチャー変革をご一緒にさせていただくことが、結果ビジネスの発展を加速させていくためには非常に重要だと確信しています」と語る。

アプリ刷新を通して、チームを変革し新たな価値を生み出す。今、注目されているDXの新たな潮流とはGNUSアカウント&マーケティングディレクター 
小田原 慎氏

 帆苅氏は今後について、「GNUSさんから受け継いだ知識やスキル、マインドを生かしながら、早急にradiko中心のアジャイル開発体制を構築したいと考えています。ユーザーに最適なサービスを自前で提供できる体制を整え、radikoのファンをどんどん増やしていきたいですね」と語る。

 より魅力的なインターネットラジオへ。radikoはさらに進化を遂げそうだ。

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株式会社GNUS
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