サステナビリティーへの配慮も必須。テレワーク時代におけるPCの最適解とは

サステナビリティーへの配慮も必須。テレワーク時代におけるPCの最適解とはデル・テクノロジーズ
佐々木 邦彦
クライアント・ソリューションズ統括本部
クライアント製品本部
フィールドマーケティング 部長

パンデミックを機に、働き方は大きく変わった。オフィス出社とテレワークを組み合わせた働き方がスタンダードとなったことで、企業に求められる「ケーパビリティー」(組織的な能力、強み)も変わりつつある。業務に不可欠なPCを通じ、それを補完しようとしているのがデル・テクノロジーズだ。2023年3月発売の新製品「Dell Latitude 7340/7440」で明らかになった数々の進化から、企業が競争力を高めるための鍵が見えた。

 働く場所と働き方に柔軟性を持たせる企業が急増する中で、PCに求められる性能も変化している。デル・テクノロジーズのクライアント・ソリューションズ統括本部でフィールドマーケティング 部長を務める佐々木邦彦氏は、法人向けノートPCでも「据え置き」から「移動」へのパラダイムシフトが起きていると指摘する。

「従来は大画面の15インチが主流でしたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降は13インチ、14インチの需要が伸びています。特に、これまで少なかった14インチが伸びているのは、携行性と作業の効率性の双方が求められているからだとみています」

 実際、同社の調査では、パンデミック後にPCの選定基準のプライオリティーが変わったとの回答が多数を占め、新たな基準に挙げられた上位二つが「小型・軽量」「パフォーマンスの高さ」だという。

「パフォーマンスの高さが求められるようになった背景には、ウェブ会議の常態化があります。カメラやグラフィックの性能が求められる上、同時にオフィスソフトやウェブブラウザーを動かしますので、CPUへの負担がかかります。会議を録画して編集・共有するのも日常的な作業となりました。テキスト生成AIなど、生産性向上を促すテクノロジーは日進月歩で進化しており、今後さらにPCに求められる性能は高まるでしょう」

Windows10を使い続けることの問題点

 セキュリティーの在り方も変わった。従来はオフィス内で物理的にネットワークを保護する「境界型防御」が基本だったが、PCを自由に持ち運ぶとなると、その前提が覆る。「守るべき情報資産へのアクセスを全て信用することなく、その安全性を都度検証する『ゼロトラスト』の考え方へシフトしなくてはなりません」。

 そう話す佐々木氏は、OSの現状にも危機感を募らせる。

 次ページでは、なぜWindows10を使い続けることが、セキュリティー面でリスクをもたらすのか、そして、サステナビリティーまでを踏まえた理想的なPCのかたちについて紹介していく。

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