成長するASEAN諸国
の金融機関と協業
当面のターゲットは、優秀な人材の豊富な供給力を有するASEAN(東南アジア諸国連合)諸国。タイから始めてビジネスモデルを磨き、ベトナム、インドネシア、フィリピンなど、各国の実態に合わせて展開していくことを計画している。
アユタヤ銀行本社(タイ・バンコク)
この計画で特徴的なことは、ASEAN諸国の金融機関との協業である。丸の内よろずは、タイの大手商業銀行であるアユタヤ銀行との間で協議を進めている。具体的には、アユタヤ銀行グループのクレジットカード会員に、就労や留学のため来日する際、あらかじめ家賃債務保証を取得できるポータブル家賃保証を提供して、提携する不動産会社のサポートを受けられるようにする仕組みを想定している。対象をクレジットカード保有者とすることで、来日時の信用情報面を補完し、顧客にとってこの面で不利益が生じないようにする。また、アユタヤ銀行は富裕層顧客向けに訪日インバウンドサービスを積極的に推進していることから、丸の内よろずのネットワークを活用したインバウンドサービスを提供する協議も進めており、同行グループの富裕層セグメント戦略に合わせたマーケティングも視野に入れている。