回収、液化だけでなく、CO2の活用までを支援
大陽日酸 技術開発ユニット
山梨ソリューションセンター
ガス分離開発部 機器開発課
富岡孝文主任研究員
山梨ソリューションセンター
ガス分離開発部 機器開発課
富岡孝文主任研究員
CNBPは、CCUSのネットワーク形成やサプライチェーン構築のための実証実験に参加する企業向けに、さまざまな製品やソリューションを提案している。その一つが23年4月に販売開始した、石灰製造炉などの高濃度(20%以上)CO2排出源から98%以上の濃度でCO2を回収可能なPSA(圧力変動吸着)方式のCO2回収装置だ。
「当社はPSA方式による窒素ガス発生装置やバイオガス分離装置の開発で長年の実績があり、その技術を応用して、低コストで効率よくCO2を回収できる装置を作り上げました。他の方式ではCO2を繰り返し取り出すために必要な再生用熱源がこの方式では必要なく、装置はユニット化しているので、比較的安価に導入できます」と説明するのは、開発に携わった同社技術開発ユニット山梨ソリューションセンターガス分離開発部機器開発課の富岡孝文主任研究員である。
23年4月に販売を開始したPSA方式のCO2回収装置。石灰製造炉などの高濃度CO2排出源から、98%以上の濃度でCO2を1日当たり10トン回収可能だ
大陽日酸は、今後もCO2をはじめとするGHGの削減に貢献する製品やソリューションの開発に力を入れていく。
藤田リーダーは、「回収や液化の技術だけでなく、CO2の活用方法に至るまで、さまざまな提案ができますので、ぜひお気軽にご相談ください」と語った。