国公立大・難関私大の
合格率は3年連続で上昇中
桜丘中学・高等学校(左)進学指導部 内野佑紀教諭 (中央)入試募集部 石田修一教諭 (右) 広報戦略室 中野 優教諭
進路指導でも個別対応を実践している。特に推薦入試に対しては個別に担当教員が付いて、志望理由書や小論文の添削、面接の対策などを行う。「進路に関しては、生徒の自己決定感を重視している」と話すのは、進学指導部の内野佑紀教諭だ。
「大切なのは進路視野を絞るのではなく広げること。例えば車が好きで工学部を志望する生徒に対しては、安全に移動できる世界をつくりたいのか、クリーンなエネルギーで動く車を造りたいのかなどと問い掛け、自動運転や環境の分野など、車に付随する領域や学問を生徒と共に探究していきます。視野を広げた上で、大学情報を詳細に分析して最適な受験パターンを提案していくのです」
高1の5月に行われる進学合宿の様子。進路に関しては、生徒の納得感を重視している
これらの取り組みの結果、桜丘の大学合格実績は着実に向上している。今春の現役合格者は、国公立大が47人、早慶上理が28人、GMARCHが129人となり、いずれも合格率は3年連続で上昇中である。卒業生の約20%が国公立大への進学を果たしている。
この数字に呼応するように、中学入試の志願者も増えている。入試募集部の石田修一教諭は、「出願数は5年間で約3倍に増えました。特徴的なのは、適性検査型入試の歩留まりが高いこと。国公立大学を目指す生徒たちが増えているためだと思います。近年は入学する生徒の学力レベルが上がってきている実感もあります」と話す。