インターナショナル&
サイエンスで能力を伸ばす
中学は3つのクラス編成で、1年次はインターナショナルサイエンス“クラス”(ISC)とインターナショナルクラス(IC)があり、2年次からメディカルサイエンステクノロジークラス(MSTC)が加わる。
各クラスは一般生と帰国生で構成され、多様性に富んだ環境がつくられている。
ISCは多様な選択肢があるクラスで、英語力に応じた3レベルの授業を展開。理数系や情報分野への意欲を持つ生徒は、選考を経て2年次からスタートするMSTCに進める。一方のICは、圧倒的な英語環境が整えられている。クラスは、帰国生など英語を自由に使いこなせる生徒のためのAcademyと、これから英語を学び始める生徒のためのImmersionの2つのグループに分かれるが、両グループとも英数理社はオールイングリッシュで行われる。
「ICにおいては、AcademyとImmersionの生徒が2人または3人組となって、それぞれ得意な分野を活かして補完し合う“BUDDY SYSTEM”が大きな効果を発揮しています。英語ゼロベースで入学したImmersionの生徒の中にも、こうした環境ですでに英検2級を取得した生徒もいます」と今井副校長。
ICは高校になると、インターナショナル“コース”(IC)となる。ICは西オーストラリア州教育省と提携したDDP(デュアル・ディプロマ・プログラム)が導入されており、卒業時には同州の高校卒業資格を取得できる。さらに国際的なランキングスコアが取得できるATAR受検を目指すグループも設置され、海外進学がより身近になっている。海外大学に進学するのは帰国生ばかりでなく、英語ゼロベースで入学した生徒もいる。
三田国際では、サイエンスを全ての人に必要な現代の教養と捉えている。そのため、中学1年次には全クラスで「サイエンスリテラシー」の授業が実施される。身近な気付きから問いを立て、根拠ある仮説を考え、その仮説の検証を行う。収集→分析→構築→表現という科学的アプローチのサイクルを身に付けることが目的だ。
中学2年次には、サイエンスリテラシーを実践する場として、ゼミナールや研究などのプログラムが始まる。大学の研究室レベルのサイエンスラボが3つあり、博士号を持つ5人の常勤教員がいてサイエンス教育をリードする。MSTCではさまざまな学外発表にも挑戦し、中高生の科学アイデアコンテスト「つくばScience Edge」には高1全員が参加、大学のグローバルサイエンスキャンパス採択実績も多い。高校コースでは「パターン認識を用いた抗生物質生産菌単離法の開発」など、本格的な研究テーマに取り組む生徒もいる。