AI-OCRが高い精度で書類の読み取りや分類を行う
『PATPOST』は、電子的に受け取った取引データだけでなく、紙で受け取った請求書や領収書などもスキャンをすれば電子データとして保管できる。
その際、スキャンした書類をAI-OCRが読み取り、書類の画像のほかに、「取引先の名称」や「取引日」、「取引金額」などが電子データとして記録される。これによって検索性の確保という要件も満たせるわけだ。
「一般にAI-OCRは、定型の請求書や領収書であれば、読み込んでいる文字や数字がどの項目に該当するものなのかを正確に識別できますが、非定型の書類だと、取引日のデータを取引金額と間違えてしまうようなことがあります。その点、『PATPOST』のAI-OCRは非定型の書類にも対応しており、さまざまなフォーマットの請求書や領収書でも、さほど項目を間違えることなくデータを記録できます」(岩野アシスタントマネジャー)
さらに、『PATPOST』のAI-OCRは、読み取った内容を基に、それが請求書なのか、領収書なのか、見積書なのかといった書類の分類まで行い、ラベル付けをして保存してくれる。ここでも、手作業はほとんど不要だ。
これらの一連の作業が、書類をアップロードするだけでできるというのが『PATPOST』の特色である。
「紙の書類なら、スキャナ書類をアップロードするだけで、書類の種類の振り分け、『電帳法キャビネット』への保存を全て自動で行ってくれます。電子的に受け取った書類も、アップロードさえすれば、後の作業はほとんどありません」(岩野アシスタントマネジャー)
もちろん、AI-OCRによる文字の読み取りや項目認識、書類分類の精度は100%ではないので、まれに間違いが起こることもある。その場合は、記録されたデータを画面上で確認し、手作業で修正することになる。
ただし、「ユーザーの方からは、『非常に高い精度で記録や処理を行ってくれるので、手作業の手間はさほど多くない』といったご評価を頂いています」と岩野アシスタントマネジャーは語る。
1IDあたり980円/月で使用は無制限(※)。コストも含めて中小企業のデジタル化を支援する
以上のように、『PATPOST』は非常に簡単で、使いやすいソリューションであることが大きな特徴だ。ITにあまり詳しくない社員や、システムを使い慣れていない社員でも使いこなせるので、導入のハードルはかなり下がるだろう。
さらに『PATPOST』は、一般的な改正電帳法対応のソリューションに比べて、導入コストと運用コストが低い点も魅力である。
クラウドサービスなので初期投資は不要。しかも、月々の利用料金は3ID(最小利用単位)で2940円(税別)、1IDあたり980円(同)という安さだ。しかもこの料金で、高精度のAI-OCRが無制限(※)で利用できる。
※年間アップロードファイル数が1万2000ファイルを超える場合は、契約ID数を増やしていただく必要あり。ただし24年3月までアップロードファイル数は無制限
※1 スキャンした帳票の解像度 / フォントによっては、全文の読み取りが難しい場合があります。
※2 初年度は1ID/年間9,800円(税抜)、2年目以降は1ID/年間11,760円(税抜)。なお利用料金は年払いで有償期間中の解約は不可となります。
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「他社のサービスでは、月額料金のほかに、AI-OCR費用は別途従量課金とする契約となっていることが多いようですが、『PATPOST』は月額料金にAI-OCRの費用も含まれており、料金は加算されません」と岩野アシスタントマネジャーは説明する。
利便性は高いのに、これだけ料金が安いサービスを提供できるのは、開発コストやインフラの運用コストを抑える独自の工夫を凝らしているからだという。この安さで、これほど使い勝手の良いサービスが利用できるのであれば、あと数カ月後に迫った宥恕期間の終了に向け、対応に頭を悩ませていた中小企業の経営者も、導入を前向きに検討できるのではないだろうか。
『PATPOST』には、このほかにもさまざまな導入のメリットがある。その一つが、アップロードした書類を、社内だけでなく外部の税理士などとも共有できる点だ。従来は税理士との間で、紙でやり取りしていた税務関係の書類などを、より安全かつ効率よくやり取りすることができる。
※税理士側もPATPOSTの利用が必要
また、電帳法の対象書類だけでなく、その他の電子書類も「一般キャビネット」に保管して活用できる点も『PATPOST』の大きなメリットであろう。
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