松本孝文大阪本店次長
ECが取り扱う商材の多様化や、コロナ禍以降の冷凍食品の需要拡大とともに、危険物倉庫や冷蔵冷凍倉庫といった、専門性の高い倉庫のニーズが高まっている。これらの機能倉庫の設計・施工で豊富な実績を誇るのが三和建設だ。物流オペレーションの効率性やコストダウンまで考慮した“理想の倉庫”を追求している。
今や「ネットで買えないものはない」といえるほど、ECが取り扱う商材は多様化している。可燃性や引火性を持った商材をネットで販売する業者も増え、それらを保管する危険物倉庫のニーズも高まっている。
一方でコロナ禍以降、外食をなるべく控え、自宅で食事をする消費者も増えており、手軽に調理ができる冷凍食品の需要が拡大。大手だけでなく、中小や地方の食品会社が冷凍食品を全国に流通する動きが広がり、冷蔵冷凍倉庫の建設需要も高まっているようだ。
工場や倉庫の建設で70年超の実績を誇る
しかし、これらの機能倉庫を建設するには、消防法や温度管理といった厳格な要件を満たすための高度な知識と技術・ノウハウが要求される。その専門性の高い機能倉庫の設計・施工で高い実績を誇るのが三和建設だ。
同社は1947年に京都で創業。翌48年、大阪に本社を移し、以来75年にわたって工場や倉庫などの設計・施工を手掛けてきた。特に食品工場の建設では豊富な実績があり、59年には寿屋(現サントリー)山崎工場の製麦工場の新築工事で「日本建築学会賞」を受賞した建物を施工している。
「現在は大阪の他、東京にも本店を置き、関東圏やその他の地域でも多数の案件を手掛けています。工場、倉庫に特化して70年を超える実績を積み上げてきたことが、高く評価されているようです」と語るのは、三和建設リソウコブランドマネジャーで一級建築士の松本孝文大阪本店次長だ。
同社は2012年、「FACTAS」というブランドを立ち上げ、強みとする食品工場の建設事業を本格化させた。温度や衛生管理の厳格な要求に応える食品工場を手掛けてきた三和建設ならではのブランドである。
「建物を造るだけでなく、工場の規模や要求性能などを決める事業計画のサポートから、設計・施工、稼働後の保守まで、トータルに提案できるのが当社の強みです。食品工場の建設で培った技術やノウハウを生かして、同じく高度な管理が要求される冷蔵冷凍倉庫の建設も数多く受注しています」と松本本店次長は語る。