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日本企業こそ「連続のイノベーション」を。 その鍵を握る「中高年の能力」を評価できるか?

【特別対談(後編)】冨山和彦×山田英司

日本企業こそ「連続のイノベーション」を。
その鍵を握る「中高年の能力」を評価できるか?

著者・コラム紹介
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冨山 一方で、いま、会社そのものの年齢も問われています。ひとつ面白い例を挙げましょう。それはソニー。会社の年齢と、時価総額の関係です。会社の年齢が上がるほど、それと反比例するように、時価総額は右肩下がりのカーブを描いています。ちなみに現在、ソニーの会社年齢は67歳で、従業員は16万人。たしか、アップルは36歳で3~4万人。人間でいうと、ソニーはとっくに還暦を越えています。つまり、アップルのような不連続のイノベ―ションを生み出すには、ソニーは歳をとりすぎてしまったということ。スピード感がまるで違うのです。だからこそ、成熟した日本企業は、勇気をもって不連続なものを捨て、経験曲線で戦える「連続のイノベーション」を極めることが大切なのです。

山田 成熟したプラットフォームを受け継ぎ、それをさらにどう進化させていくか。その「連続のイノベーション」こそ、日本企業が再び世界で輝くカギとなる。冨山さんのおかげでそれを強く確信することができました。いま日本が抱えているさまざまな課題も、やがては世界の課題となる日はそう遠くありません。日本が世界のどの国よりも早く、そうした難問解決のチャンスを与えられたのは、むしろ喜ぶべきことです。難問こそ、チャンス。企業にとって、そしてビジネスパーソンにとって「宝の山」である。私はそう信じています。

(対談終了)  

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