ポータルサイトと
一線を画すメディア戦略

独自メディアを使った高級不動産特化型データマーケティング

「mitaina」は、「都心の高級中古マンションを『買いたい・買える富裕層』に向けて、求めている情報を的確に届ける」(石黒社長)メディアである。多くの不動産会社が利用するポータルサイトが掲載物件数や閲覧数を誇るのに比べ、「mitaina」は、物件1件当たりの情報量と質の高さにこだわる。

 担当社員が売り主に直接話を聞きながら、現場を細やかに取材。間取りはもちろんのこと、部屋からの眺望や各室設備・共用部の使い勝手、周辺の施設や環境など、デベロッパーによる新築分譲マンション並みの情報を豊富なビジュアルと共に紹介している。

 立地と間取り図からだけでは見えてこない、そこで暮らした人だけが知る物件の魅力は、物件を適切に"価値付け"る。

独自メディアを使った高級不動産特化型データマーケティング
独自メディアを使った高級不動産特化型データマーケティング「mitaina」は、適正な物件の価値を伝えるために、自分たちで取材・撮影した情報によるコンテンツ作りにこだわっている。住所や地図はもちろんのこと、共用部の使い勝手、スーパーや医療機関、教育施設、公園などの近隣環境に関する周辺情報も掲載し、そこでの生活が容易に想像できる。

独自戦略を可能にする
富裕層のユーザー基盤

 こうした情報をターゲットにダイレクトに伝えるため、サイトだけでなくSNSでも積極的に発信する。その結果、都心の富裕層という、不動産業者の競争が激しく非常にニッチなターゲットにもかかわらず、年間訪問者数は118万人、SNSフォロワー数は3万6000人を超え、業界では異例のSNSユーザー数を誇る。「このユーザー基盤により、お客さまに『高級マンション特化型のデータマーケティング売却戦略』を提案し、実践できるまでになっています」と石黒社長は語る。

「mitaina」の認知度が上がるにつれ、業績も右肩上がりの急カーブを描く。23年4~10月の売り上げ、営業利益は、前期の通期業績と比べて5倍以上に伸び、都心の不動産市場で急成長している。