データセンターの
構築・保守などにも注力
──技術力の維持向上などで、行っている施策はありますか?
臼井 当社では「メックステクニカルカレッジ」を設置し、資格取得の支援を通して個人の技術力の向上に取り組んでいます。特に力を入れているのが、施設を正常・安全に工事・維持管理するための取り組みで、本社内に体験型研修施設を設け、全社員が研修を通して、技術レベルの向上を図り、社会インフラの安全と品質を守れるよう訓練を行っています。
私がもう一つ重視しているのが、社員とのコミュニケーション。全国の支店や営業所を訪問して「対話会」を行い、社員の本音を聞く活動を実施しています。そこでは、働き方改革や処遇、職場環境など、さまざまな意見が出てきますが、全ての意見に対して真摯に応えていくようにしています。
──今後注力していく事業と、その理由を教えてください。
臼井 NTTグループの事業は、通信サービスからITソリューションヘ変容しつつあります。これに伴って、当社でも成長のために、通信ビルの維持・保全の低廉化や、ITソリューションサービスへの支援、また新規顧客の開拓が必須になっています。今後はDXによるコスト削減を図り、成長が見込めるデータセンターの構築・保守などに注力し、PPP事業(公共施設の管理業務)を含め、新規開拓にもチャレンジするつもりです。また当社では、NTTグループ共通のサステナビリティ活動にも積極的に取り組んでおり、中長期目標や年度指標の策定を行い、目標達成に向けたPDCA活動を推進し、持続可能な社会、より良い未来の実現に向けて貢献していきます。
危険の芽を事前に摘む
体験型研修施設
体験型研修施設である「セーフティトレーニングセンタ:STC」と「オペレーショントレーニングセンタ:OTC」。STCでは全社員が定期的に研修を行い、機械・工具・安全装備の使用法を習得する。現場作業員に研修を繰り返すことで、工事中のヒューマンエラーを防ぎ、危険の芽を事前に摘むことができる。OTCでは維持管理要員の育成、高度技術者の育成・確保のための実機研修を行っている。