この記事を読んでいるあなたが
出羽守にならないために
もしかすると大学生がこの記事を読んでいるかもしれないので、社会に出た後に出羽守にならないための考え方を以下に助言しておきます。すでに社会に出ている若手社員や中堅〜ベテラン社員にとっても、自分が出羽守にならないための指針になるはずです。
転職者(もしくは、別のインターン先から移ってきた大学生)は別の村から引っ越してきた新しい住人のようなものです。まずは新しい村の住人と仲良くなり、信頼を得る必要があります。
そのためには、社内ルールやコミュニケーションのやり方などに自分をチューニングする(=適応させる)必要があります。どれだけ違和感があっても、最初は村のルールを守らなければいけない、ということです。
過去の経験を捨てるべきだ、と言っているのではありません。これまで学んだ知識やスキルをいったん脇に置いて、新しく学び直す「アンラーニング」に取り組み、過去に身に付けたスキルを一時的に使用停止にするのです。
そうした努力を重ねた転職者は、自分から言い出さなくても、いずれ周囲から「前職ではどうやっていましたか」と聞かれます。慌てる必要はありません。
「受け入れる側」の謙遜が
出羽守を生む!?
一方で、新しくやってきた人材を「受け入れる側」にも、出羽守を生まない配慮が求められます。
この例は大学生ではなく社会人の話ですが、とあるワンマン経営者が自ら採用に関わり、転職者に「うちの会社の連中はどうしようもない。イマイチな社員ばかりだから君に変革してもらいたい」と伝えている会社がありました。
社長本人からそういわれると、その下にいる役員や社員たちが頼りなく見えたのでしょう。一人の転職者が、入社後に「この会社のここがダメ、あそこもダメ。前の会社では…」といった指摘を連発し、変革をリードしようとしました。
しかし、まだ信頼関係を築いていないのに、頭ごなしに変革しようとしても他人は動いてくれません。結果的に周囲から浮いてしまい、ワンマン経営者に期待された成果すら出せなくなってしまいました。
本人に悪気はなくても、周囲の信頼を得ていないうちから出羽守と化すと、組織によい結果をもたらさないことが多いです。だからこそ受け入れる側は、たとえ謙遜や冗談だったとしても「自社を悪く言いすぎない」ことが大切です。
学生インターンの場合は、もしかすると人事側が「大手に比べると物足りないかもしれないけど…」などと謙遜しすぎたせいで、出羽守になってしまった可能性も否定できません。



