面接官のイメージ写真写真はイメージです Photo:PIXTA

「履歴書に書いてあるのに、なぜ面接でまた志望動機を聞かれるの?」と疑問に思ったことはありませんか。しかし、「書類の通りです」と答えたり、書いた内容をそのまま暗記して話すのは悪手です。実は、面接官が履歴書や職務経歴書に書いてある内容についてわざわざ尋ねるのには、合否を左右する明確な「裏の目的」が存在します。この志望動機を逆手にとり、面接を劇的に有利に進めるための戦略的な回答術と面接官のホンネを解説します。(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)

志望動機を読み上げるだけ人
が気づいていない“面接官の意図”

「志望動機を教えてください」
「そこに書いてあります」

 履歴書に志望動機は書いてあるのに、面接でまた聞かれた。これは時間の無駄で、何も生み出さない時間ではないか――。そんな質問を若手の転職希望者から受けることがあります。

 そこには「同じ話を二度もさせるのか」という不満があるのでしょう。実際にキャリア面談で一度だけ、そんな転職希望者に出会ったことがあります。事前に相談の内容をフォームに書いて送ってもらい、目を通したうえで面談に臨んだときのことです。

「事前にいただいた書類はもちろん拝見しておりますが、改めて今日の相談内容をお話しいただけますか」
「いや、書類に書いてありますよね」
「確かにこういうことをお書きになっていますね。その中でこのあたりの点について、詳しくお話いただいていいですか」
「いや、書類に書いてありますから。それ以上話すことはありません」

 結局、この方は「話がかみ合わないようですが、このままご相談を続けますか」と聞いたところ、そのままお帰りになりました。

 この事例はかなり極端ですが、面接で履歴書に書いた志望動機を改めて質問される理由は、面接官が何をしようとしているのかを考えてみるとよいと思います。