オフィスを通して企業姿勢を伝える重要性
同インタビューを実施したオカムラのオフィス(東京・赤坂)も、これら「行きたくなる」オフィスの4要因が盛り込まれた設計になっている。用途によって1人でもチームでも話せるフリーエリアや、水が流れ、水音が心地よい作業テーブル、チームごとに趣向を凝らした部室など、“状況に合わせて選べる”ワークプレイスとなっている。
ラウンドテーブルの中央には植物と、実際に水が流れる水盤が配置され、 心地よく、気持ちよく仕事ができるよう配慮されている
花田所長は、オフィスを発想力を持って自律的に働くための集いの場とするためには、「人との関わり方を良くしていくためのディテールの積み重ね」が必要だと強調する。
「働く環境から企業としての姿勢を伝えることもまた、エンゲージメントの向上につながるでしょう。大きな経験をして、リアルな場所で体験できることの意義や、緩やかにつながることの大切さが見えてきたのだから、この価値を高めることがオフィスの新しい役割ではないでしょうか」
本書はリアルに集まる意味や、集う場づくりについてわれわれに改めて問い掛けてくる。オフィスを通し、企業と従業員の関係についても、見つめ直す時が来ているのではないだろうか。
※総務省「情報通信白書 令和5年版」より
>>『「行きたくなる」オフィス 集う場のデザイン』 の詳細はこちら