セコムは、応募者の母数を獲得するため、主にハローワーク、求人サイト、人材紹介サービス、リファラル(自社の社員から友人や知人などを紹介してもらう採用手法)の4つのチャネルを利用している。
「少子高齢化もあって労働市場での若者の数が減る中、昨今は求人サイトと人材紹介サービスに注力しています」
そう語るのは、セコム人材採用部キャリア採用グループの広瀬康太氏である。
セコムでは、入社後にできるだけ長く活躍してもらうため、若年層の正社員採用に力を入れている。若者の立場になって、より利用しやすいチャネルを模索し応募を増やしていかなければならない。
そう考えたキャリア採用グループは、若者にリーチしやすい求人サイトへのを求人投稿を強化した。
そして数ある求人サイトの中から選んだ1つが、Indeedだった。
テレビコマーシャルでおなじみのIndeedは、求職者が「検索キーワード」と「勤務地」を入力するだけで、関連する求人情報がリスティングされる求人サイトだ。企業が求人票を作成する際、自社が求める人材を想定し、情報が充実した求人票を作成することで、求める人材からの応募が増える可能性が高まる。
「2022年3月ごろからIndeedでエリアを限定して契約社員を募集したところ、かなりの反響がありました。そこで同年12月から、全国で正社員を募集することにしました」と、広瀬氏は導入の経緯を説明した。
ただし、正社員募集は当初、思ったほどの成果が上がらなかった。セコムのキャリア採用グループは、Indeedの担当者と月次で定例会議を開き、他社の事例や効果測定を踏まえて求人原稿の改善を行うなど、試行錯誤を重ねた。その結果、次第に応募者の数は増えていったという。
「出稿したら終わりではなく、『どうすれば応募者を増やせるのか?』を一緒になって考え続けてくれるIndeedの対応には、とても感激しました。目指していた若者の応募も着実に増えたので、導入したかいがあったと思いました」と竹内主務は語る。