Indeed PLUSの利用で、面接前の工数も大幅に削減
Indeedの効果を実感したセコムは24年3月、応募者の母数をさらに増やすためIndeed PLUSの利用を開始した。
Indeed PLUSは、「自社に合った人材を、より効率的に採用できるようにすること」を目指してIndeedが開発し、同年1月に提供を開始した求人配信プラットフォームである。
複数のIndeed PLUS連携ATS(採用管理システム)と、IndeedやリクナビNEXT、タウンワークといった複数のIndeed PLUS連携求人サイトを結び、Indeed PLUS連携ATSでの1度の求人投稿で国内主要求人サイト利用者の最大約7割(※1)にリーチできるのが大きな特徴だ。
複数のIndeed PLUS連携求人サイトの中から、Indeedが蓄積した事例や実績データを基にAIテクノロジーによって適切な求人サイトが選定され、求人が掲載される(※2)。
一方、各求人サイトから集まってくる応募書類は、共通フォーマットに統一された状態で企業に届く。応募書類のフォーマットが統一されることで、応募者情報の比較が容易になり、多忙な採用担当者の業務効率の大幅な改善が期待できる。
実は、セコムにとってこの採用の効率化こそ、大きな魅力であった。
「複数の求人サイトごとに求人原稿を作成し、それぞれのサイトで効果測定や対策を行うのはかなり大変な作業です。それらの作業が軽減され、面接により多くの時間を割けるようになったことが、何よりありがたいと感じました」と広瀬氏は明かす。
前述のように、セコムは採用プロセスで2段階の面接を実施しており、そのうち1次面接は、キャリア採用グループの社員が中心となって行っている。
「面接は事前の応募資料の読み込みや、終了後の面接票作成などを合わせると、1人につき2時間程度はかかります。1日に複数名の面接を実施すると、多くの時間を要します」と語るのは竹内主務である。
目標の採用人数を達成するために応募数は増やしたいが、セコムの採用プロセスにおいて最も大切な面接のための時間もしっかりと確保したい。自社に合った人材を目標数採用するためには、応募数の増加と面接時間の確保の両立が求められていた。
「そんな状況の中、Indeed PLUSによって応募者の数が増え、同時に面接の前段階の工数が大幅に削減されたことで、より多くの面接に時間をかけられるようになりました。獲得する人材の『質』と『量』の充実にもつながっています」と竹内主務は評価する。
Indeed PLUS連携求人サイトの中から最適な連携求人サイトに求人が表示(※2)されるようになったことで、応募数は着実に増加している。Indeed PLUSを利用する前に比べて、応募数は約1.3倍に増えたそうだ。
また広瀬氏は、「応募者が増えた分、応募単価(応募1件当たりを獲得するためにかかった費用)が約15%下がったことも、大きな効果だと思います。当面の目標は、応募数を今の1.3倍から1.5倍にすることです」と語る。
竹内主務は、「変わりゆく社会の中で、変わらない安全・安心をお届けすることが、私たちセコムの使命です。そのためには人材の確保が急務なので、これからさらに採用を強化していかなければなりません。Indeed PLUSを今後さらに有効活用していきたいです」と抱負を語った。
※1 (出典)ヴァリューズ シェア調査 2023年6月 (日本国内の主要求人サイトを1年に2日以上利用しているユーザーのうち、Indeed・タウンワーク・リクナビNEXTを利用しているユーザーの割合)
※2 Indeed PLUS連携求人サイトのうち、求人の内容・特性や閲覧・応募状況等に照らしてIndeedが最も当該求人に相応しいと判断した連携求人サイトへ自動掲載します。