【IRレポート/FCE】外部評価で上位のITツールを広く提供、DX推進と教育研修で存在感を発揮するFCE 取締役 コーポレート本部 本部長 加藤寛和(かとう・ひろかず)

RPAとオンライン社員教育プラットフォームの販売が好調のFCE。同社のRPAは、約7300種類のITツールの中で「国内最強」に選ばれるなど、製品力とサービス力を誇る。顧客企業に寄り添うコンサルティング営業を徹底しているのが強さの秘密。SaaS型ビジネスモデルを押し進め、持続的な成長を目指す。

【どんな会社?】
RPAと社員教育プラットフォームが高評価を獲得

 子ども向けの教育プログラムを提供する会社として2004年に創業。06年に企業向け、社会人向けに研修サービスを開始するなど、創業期は教育研修事業を柱としていた。

 企業向けサービスを提供する中で、顧客企業の生産性を高めるには、業務の自動化を支援することが有効だと判断。

 パソコン入力などのルーティンワーク(定型業務)をロボットに行わせるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)事業への参入を決断した。

 17年にリリースされた同社のRPA「ロボパットDX」は、使いやすさと懇切丁寧な導入・運用サポートが高く評価され、レビューサイト「ITreview」による「ユーザーが選ぶ『最強ITツール』ランキング50」(23年5月)で、約7300製品の中から第1位に選ばれた。同社のDX推進事業の中核を担うツールとなっている。

 一方、教育研修事業では、動画とオンラインによるライブ型トレーニングを組合わせた社員教育プラットフォーム「Smart Boarding(スマートボーディング)」を提供。

 こちらも、SaaS(クラウド経由で利用するサブスク型ソフトウェア)比較サイト「ボクシル サース」のアワードで、8期連続「グッドサービス」を受賞するなど高い評価を得ている。

SaaS型の業務自動化と
社員教育のサービスを提供


 FCEのRPA「ロボパットDX」は、プログラミングの知識がない社員でも、定型業務をロボットに処理させるためのロジックを簡単に構築できるのが特徴。「Smart Boarding」は、動画による学習コンテンツとオンラインによるライブ研修を組合わせた社員教育プラットフォームだ。
 

 外部評価で高い支持を集めるITツールを提供するFCE。次ページでは、その高評価の理由にもなっている同社の強みを見ていく。