千葉ジェッツ「完全制覇」に自信、ユニフォームパートナーが共に目指す“新時代”の成長の中身とは左から、千葉ジェッツふなばしの田村征也社長、千葉ジェッツとユニフォームパートナー契約を締結した日本電技の島田良介社長、千葉ジェッツを率いる富樫勇樹選手

日本人2人目のNBAプレーヤーとして6シーズンを過ごした渡邊雄太選手の加入などにより、脚光を浴びる男子プロバスケットボールB.LEAGUE(Bリーグ)1部の千葉ジェッツふなばし。2024-25シーズンでは、そのユニフォームパートナーに、空調の自動制御などを手掛ける日本電技が新たに就いた。日本電技の島田良介社長と千葉ジェッツの田村征也社長に、支援企業の狙いや、スポーツクラブの在り方、スポーツビジネス成功の鍵などについて聞いた。

渡邊雄太選手の獲得、新アリーナ開業…
千葉ジェッツ社長が「完全制覇」に自信を見せる訳

――8月27日、日本電技とのユニフォームパートナー契約の締結と、日本人2人目のNBAプレーヤーである渡邊雄太選手の新加入について、東京都内で会見を行いました。チームを率いる富樫勇樹選手も登壇し、会見場は沸きましたね。

田村征也・千葉ジェッツふなばし社長 2023-24シーズン(2023年10月~24年5月)は、東アジアスーパーリーグ、天皇杯全日本バスケットボール選手権大会でタイトルを獲得したのですが、Bリーグ チャンピオンシップではセミファイナル敗退に終わりました。

 だから、2024-25シーズン(24年10月~25年6月)では何としても国内タイトルを全制覇し、Bリーグのシーズン王者に出場権が与えられるバスケットボール チャンピオンズリーグ アジアでも優勝したいと、クラブ全体が盛り上がっています。
 
 8月27日の会見で、富樫選手も「取れるタイトルは全て取りたい」と言っていましたよね。ああいう言葉がさらっと出るということは、選手たちには自信があるのだと思います。少なくとも、私にはある。渡邊選手をはじめとする強力な選手の獲得に成功してチームは格段に強化されていますし、収容客数1万人超の新ホームアリーナでは、ファンの大きな声援も追い風にできますから。

 新しくユニフォームパートナーになってくださった日本電技さんにも、勝利という形でご恩を返していきたいです。

島田良介・日本電技社長 本当に楽しみですよね。実は渡邊選手の加入はユニフォームパートナー契約を結んだ後に知ったのですが、ますます期待が高まっています。

――日本電技は、まさに最高のタイミングでユニフォームパートナーになったということですが、千葉ジェッツのスポンサーになるきっかけは何だったのですか。

島田 われわれが千葉ジェッツさんのホームページの「お問い合わせフォーム」を通して打診したのがきっかけです(笑)。それがご縁となり、2023-24シーズンにオフィシャルパートナー、2024-25シーズンにはユニフォームパートナーとして支援させていただくことになりました。

――お問い合わせフォームから打診⁉ そうまでして千葉ジェッツのスポンサーになりたいと思ったのはなぜですか。スポーツビジネスに対し、どのような期待を寄せているのでしょうか。