「うちにしかできないこととは何か?」
自ら考えて挑戦する
同社が運行するバスが他社と大きく違う点は、車内設備の差に加え、「VIPラウンジ」を東京・名古屋・京都・大阪などの乗り場近くに用意し、乗車前と後に利用できるところだ。そこにはパウダールームやフィッティングルーム、フリードリンクなどのサービスを用意している。
「キーワードは『差別化』です。これは社長の田倉が常に話していることで、このラウンジも当社の高速・夜行バスのために設けたものです。学校送迎バスは「リフトバス」に特化して毎年購入し、観光バスでは行った先にレストランや体験施設を造ることで新たな仕事をつくりました。観光地にお金を落とす仕組みをつくり、地域創生の一翼も担いました。さらにそれをインバウンドツアーに展開するなど、当社しかできないことを増やし、他社と差別化を図り事業を拡大させてきました」と葛城副社長。
同社の事業を説明する上で欠かせないのがコロナ禍での取り組みだ。ツアーや高速バスが全面ストップしたときでも学校送迎バスが増便となり、乗り切ることができた。
毎年買い足しているリフトバスがあり、高速バスや観光バスのドライバーをシフトチェンジすることができたのだ。航空会社へ新たに営業も行い、コロナ後はクルー送迎も開始できた。さらに「農業」にも参入し(イチゴ農園ベリーベリーべリーを設立)、ハワイの支社「HEISEI USA」は現地ホテルに営業を行い多くのホテルと契約した。
また、福利厚生が面白い。約1000人という従業員数を生かし、仕入れる商品は実績作りのために福利厚生としてまず社員に配る。例えば屋形船を貸し切り、社員旅行を実施し「屋形船の船上鑑賞花火ツアー」を企画販売した。また、シャインマスカットを毎年全員に配り、農園に安定した売り上げを創出、シャインマスカット狩りを体験企画として安定的に仕入れた。従業員数を武器に福利厚生と掛け合わせて仕入れを行い、旅行商品を企画し、成功させた。
「日本のお客さまだけでなく海外のお客さまのツアーもありますので、語学ができると活躍の場は広がります」と葛城副社長。ユニークな福利厚生の仕組みやバスに旅行……。仕事の展開も多彩で目が離せない会社だ。
入社3年目で係長に昇進
多彩な社内イベントも楽しい
平成エンタープライズ 旅行部 海外旅行課
池田美奈 係長(入社3年目)
就活時期がコロナ禍と重なり、希望していた旅行関係の求人が消滅。そんな中、平成エンタープライズの募集に出合い、バス会社だと思って調べたところ、国内旅行のVIPツアーを主催していると分かり応募しました。コロナ禍でも人材を募集する会社の強さも安心材料でした。配属先は旅行部海外旅行課。海外ツアーを企画する部署で、お客さまの対応や、ホテルや航空券などの手配を任されました。3年目の2024年4月に係長になると同時に、当社営業所長が参加する社員旅行で添乗員を経験。この経験は海外旅行課の仕事に役立っています。当社の良いところは、新人でも提案した企画が採用される可能性があるところと仕事の成果をきちんと評価してくれるところです。BBQのような多彩な社内イベントも多く楽しいです。
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