創業20期を迎えるエスコ。創業以来、インフラを支える保守点検をはじめ、マンション共用部向けの電気設備導入など、エネルギー分野のコンサルティング会社として約2万5000社の顧客の省エネ・省コスト化を実現。ビジネスモデルは進化し続けている。
エスコ
安西裕 代表取締役社長
安西裕 代表取締役社長
エスコの創業は2005年、当初の主力事業は「高圧受変電設備(キュービクル)」の保安管理業務である。キュービクルとは、発電所から送られてくる高圧電力を受電し、変圧した上で施設内に配電する設備のこと。工場やビル、商業施設やマンションなど、高圧受電の契約をしている大規模な施設で利用されている。
「04年に、それまで国が指定した法人などの電気管理技術者に限定されていた『高圧受変電設備(キュービクル)の保安管理業務』が開放され、民間法人でもキュービクルの保安管理業務の受託ができるようになりました。そのタイミングで、電気保安管理サービスに参入するため会社を設立したのです」。そう話すのは安西裕社長だ。
以来、同業務で培った電気に関する知見やノウハウを活用し、電気エネルギー分野での「省エネ・省コスト」に最適なソリューションを提供すべく、さまざまな商材やサービスを開発してきた。現在では、エネルギー使用状況の調査や診断、省エネ対策の提案、省エネ・コスト削減システムの設計・施工、保守・管理までをワンストップで請け負っている。
取引社数は約2万5000社と多く、特にマンション向けのサービス導入実績は、約4万5000件に及ぶ。官公庁や地方自治体からの依頼が多いのも特徴だ。