「大家族主義」により
社員の一体感を高める
毎年10月に開催される「SK FESTIVAL AWARD」では、次期の経営方針発表会、年間MVPをはじめ各賞の表彰式、新卒内定証書授与式などが行われる
同社の強みは、「大家族主義」という経営理念にある。サービスを開発するウェブクリエーター職、顧客にサービスの提案をするウェブコンサルティング営業職、社内環境や業務フローを改善するコーポレート職が一体となって仕事に立ち向かう企業風土を築いたからこそ、「組織力で勝てるのです」と廣瀨社長は胸を張る。
また、「人」を大切にする同社は教育制度の充実に力を入れている。新入社員に対しては、基礎知識を学ぶ入社前研修に始まり、入社後研修、配属後研修というように段階を追って不安なく力をつけることができる。中途入社社員についても存分に実力を発揮できるフィールドを用意し、自分に適した部署を見つけられるジョブローテーション制度もある。
社員の男女比率は6対4と女性の比率が高く、男女を問わず育児や介護をしながら働くことができるダイバーシティ制度が積極的に利用されている。公平で透明な人事制度、実力主義と年功序列のハイブリッド方式の報酬制度により、高いモチベーションを保ちながら長く働ける点も特徴だ。
年次や社歴に関係なく、仕事の成果をたたえる表彰式。ここで表彰されることを目標にしている社員も多い
廣瀨社長は25年の業績目標として、売上高245億円、前年比売上高成長率11%という高い数字を掲げた。「その目標を実現するため、営業部に対しては『パーヘッド4』(1人当たり月4件の契約を取る)を本気で目指すことを求めています。パートナー企業との連携もより深めなければなりません。25年に予定している東日本エリアを強化する仙台進出も含めて、当社の強さを改めて示し、攻めの姿勢を見せていきます」。それは容易な目標ではないが、廣瀨社長と同社の社員たちは必ずやまた、奇跡を起こすはずだ。