
中小企業や地域住民にとって、身近な金融機関である信用金庫。全国の信用金庫のハブとなり、多様化・複雑化する地域の課題解決に取組むのが、信金中央金庫(信金中金)だ。健全な財務内容を背景に、格付会社から国内トップクラスの評価を得ている。東証に上場する優先出資証券は、安定的な配当実績を有する。
【事業内容】
信用金庫とともに持続可能な地域社会の実現に貢献
信金中央金庫(信金中金)は、1950年に全国の信用金庫の出資により設立された、信用金庫の中央金融機関。
相互扶助を基本理念として、地域の中小企業や住民のために金融業務を行う信用金庫のハブとなり、高い専門性と豊富なネットワークによって、信用金庫業界の総合力を高める存在だ。
信金中金は、信用金庫とともに地域の課題解決に取組むことで、持続可能な地域経済社会の実現を目指している。
そんな信金中金が、広く出資を募るために発行しているのが「優先出資証券」。東京証券取引所に上場しており、一般の株式と同様に、個人も証券会社を通じて売買できる。
優先出資証券の所有者(優先出資者)は、株式会社の株主総会に当たる普通出資者総会での議決権はないが、普通出資者よりも優先的に配当を受ける権利がある。配当は3月末、優待は9月末が権利確定日となる。1口当たりの配当金額は、基本的に過去10年間6500円と安定している。また、新NISA成長投資枠の対象で、1口から購入可能だ。
――1口当たり配当金6500円を継続し、地域の特産品を揃えた優待制度も実施する信金中金。次ページでは、優先出資者への還元内容を見ていこう。