早速だが、下表が機械業界で年収1億円以上の経営幹部のランキングだ。有価証券報告書に記載された役員報酬の金額を年収と見なした。

 ちなみに、PBRは企業の株価水準を測る指標。1倍を下回ると、市場が評価する企業価値が「解散価値」すら下回る割安な水準と見なされる。東京証券取引所は2023年3月にPBR1倍割れ企業をターゲットに、資本効率改善の要請をして該当企業にプレッシャーをかけている。

 ROEは投資家が投下した資本に対して企業がどれだけ利益を上げたかという効率性を測る指標で、高いほどいい。ROEは、経済産業省が14年にまとめた「伊藤レポート」によって注目されるようになった指標だ。同レポートは、国内外の機関投資家の収益性への期待を踏まえて、日本企業は「8%を上回るROEの達成をコミットすべきだ」と訴えている。

 つまり、PBR、ROEは、時価総額も併せて数字が高いほど、経営陣は結果を出しているとみることができる。

【「年収1億円以上」役員報酬ランキングの見方】
順位は報酬額の多い順。集計の対象者は役員報酬1億円以上の上場企業の役員1109人。特集タイトルでは「取締役」としているが、集計には執行役員、執行役も含んでいる。有価証券報告書に記載された役員報酬の金額を年収と見なした。役職名は有報が公表された当時のもので現在と異なる場合もある。一部の表記は有報記載のままではなく、会長、社長といった職位にしている。報酬額、ROE(自己資本利益率)は2023年10月期~24年9月期。変則決算の企業はROE を「-」とした。PBR(株価純資産倍率)、時価総額は各決算期末時点。決算期後に上場した企業のPBR、ROE、時価総額は「-」とした。各業界は東京証券取引所の33業種の分類に従った。HDはホールディングス、ホールディング、FGはフィナンシャルグループ、フィナンシャル・グループの略。

 トップから4位までは全てパチンコ機器メーカー幹部。ダイキン工業とディスコからは各6人、DMG森精機とコマツからは各5人、ユニバーサルエンターテインメントとセガサミーHD、クボタ、日本精工からは各4人がランクイン。

 ちなみに、三菱重工からは4人、IHIからは2人で、かつ、三菱重工の方が上位の傾向が強かった。

 全上場企業の年収1億円以上の役員の年収平均額は2.28億円で、機械業界で全業種平均額を上回るのは20人となった。

Key Visual by Noriyo Shinoda, Graphic:Daddy’s Home

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