1億円以上稼ぐ取締役1109人の実名! 上場3935社「年収1億円以上幹部」ランキング#24

実は日本の上場企業には「年収1億円以上」のビジネスパーソンが1109人もいる。果たして、どんな顔触れなのだろうか?報酬が、諸外国に比べて低過ぎるという指摘もあるだけに、年収が高いこと自体は批判されるべきではないだろう。ただ、業績や株式市場からの評価が振るわないにもかかわらず、1億円ももらっているのであれば、従業員や株主は心穏やかではいられないかもしれない。そこで、ダイヤモンド編集部では上場企業3935社を対象に、年収1億円以上の経営陣を調査、業界ごとに実名でのランキングを作成した。特集『1億円以上稼ぐ取締役1109人の実名!上場3935社「年収1億円以上幹部」ランキング』(全24回)の最終回では、機械業界の報酬ランキングを掲載する。パチンコ機の首脳4人が、ダイキン工業のカリスマ会長を報酬金額で凌駕した。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

機械業界は年収1億円以上が80人!
35社と多数の企業の幹部が並ぶ

 機械業界にはパチンコ、パチスロ機器メーカーから、三菱重工業、コマツ、ダイキン工業など、幅広いメーカーが属している。ただし、幹部の年収の上位を見ると、パチンコ機器メーカーの勝利となった。

 ダイヤモンド編集部では、経営トップの会長、社長のみならず役員を対象に、年収1億円以上の高額な報酬を受け取っている人物を業界別に集計した。1社から複数人が記載される場合もある。また、本特集では高収入を単純に批判する狙いはない。ランキングには、年収額と併せて、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、時価総額も掲載しているので、それらに「見合う年収」を得ているかの参考にしてほしい。今回は機械業界を対象とした。

 集計の結果、機械業界で「年収1億円以上」は80人いることが判明した。全業界の平均が33.6人だから、およそ倍の水準だ。

 ランキングの顔触れを見ると、上位4位までをパチンコ機器メーカーの首脳が占めた。その金額は、ダイキン工業のカリスマ会長だった井上礼之氏を凌駕している。

 ただし、ランキング全体を見ると十数人を輩出しているような企業はなく、各社数人ずつで、35社と多数の企業からランクインしている。

 ちなみに、三菱重工とIHIを比較すると人数、金額共に三菱重工が勝る結果に。

 ユニバーサルエンターテインメント、SANKYO、セガサミーホールディングス(HD)、ダイキン工業、ディスコ、DMG森精機、三菱重工、コマツ、日本精工、オプトラン、クボタ、藤商事、イワキ、不二越、SMC、ダイフク、THK、荏原、IHIといった企業の幹部たちは、幾らもらっているのだろうか。全業界の上場企業の平均と比較して水準は高いのだろうか。次ページで実名と共に一挙に見ていこう。