継続的な学習機会を提供するために「JAF交通安全トレーニング」を導入
ナカニシもむろん、これまで交通安全教育などに力を入れてきた。
「新入社員研修に合わせて、交通安全教育も行っていました。従来は、栃木県運転免許センターで開催されていた実技講習を年に1回実施していました。最近では、警察署の講師の方をお招きして交通安全講習会を年1回開催していました。ただ、座学であることと、年1回開催ということもあって、繰り返しの教育ができておらず、何らかの方法はないものかと模索していました。その過程で出合ったのがJAFメディアワークスの提供する『JAF交通安全トレーニング』でした」(有賀執行役員)
JAFメディアワークスはその名の通りJAF(一般社団法人日本自動車連盟)の関連会社で、約1350万部の発行部数を誇る「JAF Mate」誌をはじめとするJAF会員向け制作物の企画・制作の他、交通安全DVDといったコンテンツの企画・編集・制作なども行っている。ナカニシが採用した「JAF交通安全トレーニング(以下、JAFトレ)」は、JAFが長年培ってきた交通安全のノウハウを、豊富な教材にして企業や団体向けに提供しているものだ。

「JAFトレ」を選定した理由について有賀執行役員は、「映像などを駆使して、インタラクティブに学ぶことができることに加えて、毎月新しいコンテンツが配信されるので、新入社員も関心を持って参加できるのではないかと考えました」と答える。
有賀執行役員が指摘するように、「JAFトレ」はドライバーとしての心構えから、安全運転に必要な知識、道路環境・周辺環境・時間・天候に応じた運転の知識、さらには事故発生時や台風・地震などの災害時の緊急時対応などがeラーニングで網羅的に学べるようになっている。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでの受講も可能だ。
コンテンツにはスライド講座の他、タッチ式KYT(危険予知訓練)、〇×テスト、ドライブレコーダーの映像を活用する教材もある。学んだ内容はテスト形式で確認ができる。特筆すべきなのは、管理者が従業員の学習の進捗を確認できることだ。必要に応じて従業員にフィードバックすることもできる。
「一度きりの研修ではなく、継続的に学ぶ機会が続くので効果が期待できると考えました」と有賀執行役員は語る。