未知へ挑む楽しさと
謎を解明する面白さ

 女性の研究者は個人差はあるものの、コミュニケーション上手な人が多く、マルチオペレーションにもたけ、地道な繰り返しの実験もいとわないという。つまり理工系女子はバランスがよく研究室には欠かせない人材なのだ。

 自らが理工系女子の先達であり、成功したロールモデルでもある小舘氏はこう語る。

「理工系分野の学習や研究には、もともと未知へ挑む楽しさと謎を解明する面白さがあります。また、理工系という科学の世界共通言語には男女差はなく、特にIT化・グローバル化が進む現代は、文系の分野にも理工系の論理的な思考力や知識が必要とされる時代です。さらに女性が理工系を学ぶ意義として、母親として自分の子どもたちに科学技術に触れる機会を与え、次世代の理工系人材を育てるという役目もあります。今は一昔前と違い、大学でも社会でも、理工系女子が活躍できる環境が整えられつつある時代。まさに女性が本来の理工系の能力を発揮するチャンスの時代だといえるかもしれません」

「リケジョ」のロールモデル集を
  希望者に進呈!

理工系分野で活躍する女性のロールモデル集『理系女性のきらめく未来』がJSTから発行されている(http://www.jst.go.jp/gender/rolemodel.html)。事例は114件にも及び、多分野で活躍する女性たちの姿が生き生きと紹介されている。この冊子希望者は、件名を“冊子希望”とし、送付先の〒・住所・氏名を明記の上、kyodo@jst.go.jp まで連絡を。

申し込み期限は2013年7月末日。数に限りがあるので、お早めに。