同氏は当時、「より多くの生成AIとエージェントを展開するにつれ、われわれの業務のやり方が変わるはずだ」とし、「これがやがてどうなるのかを正確に知ることは困難だが、今後数年間で、これによってオフィス従業員総数が減少することになると予想している」と述べた。

 アマゾンは10月30日に7-9月期(第3四半期)決算を発表する予定。

 雇用を増やさずに成長できると確信する大企業が増えている。

 JPモルガン・チェースの最高財務責任者(CFO)は最近、採用を増やすという「反射的な対応には極めて強い抵抗感がある」と投資家に述べた。航空宇宙・防衛大手RTXは先週、従業員を増やさずに売上高を伸ばしたことをアピールした。

 ゴールドマン・サックスは今月、スタッフ宛ての文書で、同社は「年末まで従業員数の増加を抑制し」AIによって効率化できる職種を削減すると述べた。米国最大の民間雇用主であるウォルマートは、売上高が伸びる中でも向こう3年間の従業員数をほぼ横ばいに保つ計画だと述べている。

 アマゾンは今月、ロボットとAIへの投資がコスト削減にどのように役立ち、多くの人間の労働者を必要とせずに売上高を伸ばせるかを披露した。ロボットアーム「ブルージェイ」によってアマゾンは、以前は運営できなかった都市部に、より小規模な倉庫を建設できるようになると見込まれている。

 また同社はAIツールを利用して、顧客が購入したい商品を予測し、買い物かごに追加するアイテムを提案する実験をしている。

 アマゾンは小売りやライブスポーツ放送など多岐にわたる事業を展開しているが、2兆ドル(約306兆円)を超えるアマゾンの時価総額はAI技術力への依存度がますます高まっている。

 同社はAI競争で多くの競合他社に後れをとっているように見えたことから、投資家から厳しい評価を受けている。7月に発表した4-6月期決算では売上高と利益が急増したが、クラウドコンピューティング事業の成長ペースはマイクロソフトやグーグルを下回った。このためアマゾンの株価は7%下落した。

 この決算発表を受けバーンスタインは顧客向けリポートで、アマゾンの業績は同社が「AI勝者」と見なされるべきか、それとも遅れをとっているのかという「気まずい疑問」を提起したと述べた。

 アマゾンは設備投資が同四半期に314億ドルに増加し、その大半をAIとクラウドコンピューティングへの投資に充てたと述べた。同社は当時、この数字は年内に計画している支出を「合理的に表している」と述べた。

(The Wall Street Journal/Sean McLain)

※この記事はWSJにて2025年10月28日 10:31 JSTに配信されたものです。

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