世界で初めて光ファイバーによる個人向け商用インターネット接続サービスを開始し、法人向けマーケットでは「ギガのスタンダード化」など先駆的な取り組みを行ってきたUCOM。首都圏新築マンションのネットインフラ提供で30%近いシェアを握る同社は、ユーザーに「常時ストレスなくつながる」接続環境を提供し大きな支持を得ている。こうした実績を踏まえ、多方面との協業によって新しいサービスを創発し、よりスマートな社会の実現に向けたイノベーションを起こすための戦略を鈴木孝博社長に聞いた。

 今日、インターネットは、企業はもちろん一般の家庭にも広く普及し、もはや生活に不可欠なライフラインの一つになった。

 ただし、インターネットは他のライフライン以上に、その活用の仕方によってさまざまな新しい価値が生まれることが特色だろう。

株式会社UCOM 代表取締役社長 鈴木孝博氏
1975年、慶應義塾大学商学部卒業。野村證券を経て、CSK(現SCSK)入社。同社取締役常務執行役員、CSKホールディングス副社長を経て、2010年より現職。

「これからは、インターネット利用環境のブロードバンド化(大容量回線化)をよりいっそう推し進め、インターネットの真の価値をブロードバンドサービスの本格展開の中でいかにユーザーに実感してもらうかを考えることが、私たちの大きな使命です」と語るのは、UCOM代表取締役社長の鈴木孝博氏だ。