「日本のデジタルマーケティングは世界でも最先端のレベルにある」──こう強調するのは、世界規模のマーケティングカンファレンス「ad:tech(アドテック)」を東京と福岡で主催するディーエムジー・イベンツ・ジャパン代表取締役の武富正人氏だ。世界のマーケティング事情にも詳しい同氏に、日本のマーケティングのあるべき方向性を聞いた。

ディーエムジー・イベンツ・ジャパン
代表取締役
ad:tech 日本法人代表  武富正人 氏

オリコム、NTTコミュニケーションズを経て、2010年、ディーエムジー・イベンツ・ジャパン設立。13年6月、「アドテック九州」を初開催。同年9月には東京で5回目を迎える「アドテック東京2013」を主催する。

 ソーシャルメディアや行動ターゲティングなどのテクノロジーを活用して顧客を獲得する「デジタルマーケティング」を経営戦略に取り入れる企業の裾野が広がっている。

 しかし、こうした動きはここ数年で急速に拡大しただけに成功例もまだ少なく、「自社のやり方はこれで正しいのか」と手探りで試行錯誤を続けている企業も多いようだ。

 これに対し、「日本企業のデジタルマーケティングは、すでに世界の最先端レベルにある」と語るのは、世界6ヵ国10都市で開催される国際マーケティングカンファレンス「アドテック」を東京と福岡で主催する、ディーエムジー・イベンツ・ジャパン代表取締役の武富正人氏だ。

 同氏は、世界各国で開催されるアドテックに携わることはもちろん、グローバルのマーケティング事情に多岐にわたって精通する。