現在使っているWindows XP搭載PCが、「ダウングレード権を行使したダウングレードPC」である場合は、PCを買い替える必要がない。ダウングレードPCとは、Windows 8、7、Vistaに対応しているが、導入時の業務アプリケーションの都合や社内PCのOS統一のために、Windows XPにダウングレードして使っているPCである。
「PC本体に『Windows 7』というシールが貼ってあるものは、ダウングレードPCです。これは『Windows 7』のライセンスをすでに持っていますから、ハードもOSも新規購入は必要ありません。OSのバージョンアップ作業だけで、OS移行を完了させることができます」
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富士ソフトでは、そのバージョンアップ作業を自動化するソリューションを用意している。Windows XPからの簡単移行サービス「らくらくアップグレード for Windows」だ(図2)。バージョンアップ作業にかかる時間と手数を大幅に削減した上で、確実なデータ継承ができる。しかもコストは、1台当たりわずか4000円である。PCが500台であれば、200万円ですべて完了する。同社では、500台を新規購入する場合に比べて20分の1以下と試算している。
このような方法があるのを見逃すのは、あまりにももったいない。Windows XP搭載PCの20%程度がダウングレードPCだということなので、まずは自社内のPCのWindowsシールをチェックしてほしい。
なお、ダウングレードPCでない場合でも、CPU、メモリ、ハードディスクの空き容量などがWindows7、8の求めるスペックを満たしていれば、「らくらくアップグレード for Windows」を適用できる。この場合は、1台4000円に加えて、新OSのライセンス料2万円が必要になるが、500台でも1200万円であり、新規購入に比べればはるかに低コストだ。
「ダウングレードPCではなく、スペックも古くて、買い替えるしかないPC、これに対しても、当社は、移行のコスト、時間、手数を総合的に削減するためのサービスを提供しています」と片白氏は語る。
OS移行はもはや待ったなしの状況にある。しかも、4月9日まで、もう100日もない。
それでも、落ち着いてよい方法を選べば、まだ間に合うのだ。コスト、手間をできるだけ減らし、より安全な移行方法を、検討してみてはいかがだろうか。