瀬戸内ブランドの形成におけるJTBの働きについて、広島県商工労働局ブランド推進部長の森永智絵氏はこう評価する。

中国西営業部
エグゼクティブプロデューサー
田村秀昭氏

「広島県では、昨年4月に兵庫県、岡山県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県と共に“瀬戸内ブランド推進連合”を設立し活動を始めたところで、時を同じくして瀬戸内に着目したプロジェクトをスタートされたJTBは、誘客促進の取り組みを進める上で心強いパートナーだと思っています。瀬戸内海国立公園指定80周年を機に開催するイベント“瀬戸内しまのわ2014”では、イベントの成功はもちろんのこと、イベント終了後にも各プログラムが地域の着地型メニューとして定着するよう、一緒に頑張っていきたいと思っています」

 JTBグループでは今年4月から、七つの県でリレーフォーラムを毎月開催していく予定だ。 「瀬戸内をサスティナブルツーリズム実証の場とするよう、観光経済の視点からも企業と連携して活動の輪を広げていきます」(田村エグゼクティブプロデューサー)

瀬戸内の可能性に
注目が集まる

地元食材を使用した船内レストランでの特製ランチは、しまのわエリア唯一のレストランシップ銀河クルーズならでは

 JTBグループ内部でも瀬戸内への注目度は高まってきている。昨年、JTBグループ内で行われた旅行素材のプレゼン大会で、瀬戸内エリアが一番の注目を集めた。

 瀬戸内ブランド推進連合では20年までのビジョンを掲げている。国内外に認知される「瀬戸内」が国内外に認知される観光地となるために、自治体と地元企業が一体となったチャレンジが、これから本格化していく。

「当社では地域交流ビジネスに注力する中で、地域のネットワークづくりを進めてきました。魅力ある観光資源を開発し、人やモノを交流させ、地域経済の活性化に貢献していきたいと考えています」(青木社長)