原因不明の不調で悶々の日々
メンズヘルス医療との出会い

 徹夜仕事ができなくなったのは、45歳を過ぎた頃からだっただろうか。

 物を書く仕事に就いて20年余り。昼間は定期刊行物に寄稿する記事の取材をこなし、夜は情報収集のため色々な会合に顔を出す。深夜に帰宅し、今度は自身の新刊のための原稿を夜通し書く。脱稿した朝は眠気よりもむしろ、さわやかな達成感でいっぱいだった。

 ―― 西沢 大さん(47)は、少し前までの生活を振り返っていた。よくよく考えると、最近何となく体がだるい。少々ハードワークが続くといつまでも体力が回復しないし、気付いてみれば、なぜか血圧が上がって抑制剤を服用するようになっていた。時々、立ち眩みのような症状に襲われることすらある。

「どうも体の調子がおかしい」というわけで病気を疑ったものの、一体、何科の医療機関にかかればよいのか皆目見当もつかず、「もう、いい歳だから」と半ば諦めも入って、すっかり気持ちまで萎えてしまっていた。

 8月25日。そんな西沢さんの姿を、東京・千代田区の帝国ホテルで見ることができた。セミナーに参加するためだ。テーマは、「男性の価値をあげるメンズヘルス医療とは」。いわく、新聞の告知で見た「メンズヘルス医療」という言葉に少し気持ちが軽くなるような期待を覚え、受講を思い立ったという。

8月25日、東京・千代田区の帝国ホテルで実施された「メンズヘルス医療」セミナー