ほぼ自前でサイト運営しているので
最新の保険情報もタイムリーに掲載

 アドバンスクリエイトの従業員数は、契約社員や嘱託、派遣などの社員も含めて400人余り。そのうちコンサルティングプラザなどで直接顧客と対面するスタッフは約4分の1の100人程度だ。この割合は保険相談サービスを提供する同業他社と比べると圧倒的に低い。店舗数を大幅に絞り込んだせいもあるが、その分、コンサルタント一人ひとりのスキルは非常に高いという。しかも、相談希望客が集中してしまうこともある従来型の店舗と違い、予約を前提とし、事前準備をした上で十分な時間を割いてくれるので、納得のいく保険が見つかりやすいようだ。

 もうひとつ同社のユニークな点は、保険代理業では珍しく、システム関連の人材を多数抱えていること。400人余りの従業員のうち約60人が、「保険市場」の内容更新やメンテナンスなどに携わっている。外部の協力も多少仰いではいるが、サイトのほぼすべてを自前で運営しているのだ。ここにも、顧客の保険選びに役立つ取り組みを最優先したいという同社のこだわりが垣間見える。

「サイトの運営を外部に任せると、どうしても改善や内容更新に時間が掛かります。次々と登場する新しい保険商品の情報をタイムリーに提供するには、スピードが肝心なのです。また、技術スタッフが保険に関する最低限の知識や情報を持っていないと、発信力のあるサイトをつくることはできません。その意味でも、外部に委託するより社内で運営するほうが望ましいと考えています」(朝田氏)

 今後はPC・スマホ用のサイトだけでなく、その他のスマートデバイスもいっそう充実させていく考えだ。さらに、「タブレット端末の急速な普及に合わせて、タブレットの画面サイズに合った専用サイトも現在開発中です。チャネルの多様化とともにサービスの質をもっと高めて、お客様の保険選びに一番役立つ存在であり続けたいですね」と朝田氏は抱負を語った。

「泣けすぎて困る」と話題! 鉄拳の人気動画『約束』でコラボ

 アドバンスクリエイトの創業者である濱田佳治代表取締役社長は、「保険は家族への愛情の経済的表現である」と語っている。「保険市場」のサービスの根底にあるのは、「家族への愛情」を応援したいという熱い思いだ。そうした思いを社会と共有するため、同社はさまざまな社会・文化活動も支援している。
 たとえば2013年には、感動的なパラパラ漫画の作者として知られるコメディアン、鉄拳さんの『約束』という作品の制作でコラボレート。家族の絆をテーマにしたこの作品は、同年8月18日の公開から1年足らずで300万回以上という驚くべき視聴回数を記録した(2014年5月9日時点)。

 一般社団法人日本記念日協会は、この作品が公開された8月18日を「約束の日」として認定。「保険市場」はこれを記念して、今年の「約束の日」に「家族への愛情」にまつわるイベントの開催を計画している。
 このほか「保険市場」は、5月24日に公開された家族の絆をテーマとした映画『ぼくたちの家族』(脚本・監督:石田裕也、主演:妻夫木聡)も応援している。

 (取材・文/渡辺賢一 撮影/和田佳久)