ユーザーを見ることで
ユーザーの心を掴む

 前述の問題を解決するために開発されたのが、「カスタマーリングス」です。その最大の魅力は、顧客情報、そして、購買履歴やコミュニケーションの履歴など顧客に紐づく様々なデータを統合した環境を構築できる点です。

 さらに、その環境上で、RFM分析などの顧客分析や、顧客別のメール配信、購買データの集計・分析、アンケート収集など、色々なマーケティングアクションのために、欲しい情報がリアルタイムに手に入る、CRMに必要な機能を集約して搭載しています。そのため、多くの業務を兼務し、多忙を極めるEC事業担当者の方にとって、強力な武器となっています。

自社で保有する、顧客情報や、自社メディア上での顧客の履歴を『顧客管理機能』で統合。様々な条件を組み合わせて顧客を抽出し、『メール配信機能』 や【データマイニング機能】と連携。さらに、メール配信結果の成果まで顧客に紐づくため、顧客育成PDCAサイクルの高速化を実現できます。

「カスタマーリングス」の事例を挙げますと、ある健康食品通販会社では、新規のサンプル商品購入者の定期購入への引き上げに利用しています。実際にカスタマーリングスを利用し、購入から3日、7日、15日など購入後からの適切なタイミングでステップメールを自動的に送信できるようにした結果、サンプル購入者の定期購入引き上げ率が約300%アップしました。

 また、あるアパレル通販会社では、購買履歴や顧客属性に合わせた細かな商品紹介キャンペーンに利用しています。ターゲット層により昼間・深夜にメールを送るといった細やかな対応で、URLクリック数が1.6倍、開封率が1.4倍となり、結果としメールのコンバージョン率が4.4倍までアップしたケースもあります。

CRMはまず「顧客の見える化」
顧客を知らずして戦略なし!

 これまでEC事業に関わる議論は、売上や効果などの数字により一喜一憂する事が多いのが実状です。 もちろんKPIを設定し把握することは重要ですが、継続的な事業拡大を考える上では、事実(結果)に対する対策を継続的に行う事が重要であり、組織的に実現できている企業は一握りではないでしょうか。

 これは昨今の技術の進化により出来ることが増えている一方で、EC事業部門内でのリソースの制限によるバランスが崩れている構造に問題があります。