バー・カウンターまである

「このカフェテリアは、半分は社員のため、もう半分はお客様やビジネスパートナーの方々と密なコミュニケーションを取ってもらうための場所として作ったもの。例えば、ビジネスパートナーと打ち合わせの後にちょっと飲みに行こうといっても、外のお店に行くとなると色々大変です。事前に人数を確認して予約するのは手間だし、相手がクライアントなら『接待になるのか、誰が会計するのか』という問題も出てきて、とても気軽には誘えない。でも、社内に適切なスペースがあれば『社食ですから』といって実に誘いやすくなる。

 夕方までトコトン打ち合わせをした後は、洒落たカフェテリアでゆっくりビールでも飲みながら、より深いコミュニケーションをして頂く。オフィス内にいるサポート部門の関係メンバーもすぐに呼べるので、信頼関係の輪がどんどん広がっていくんです」(牧田社長)

オフィスに人が集まれば、仕事も集まる

 JBSは創業から過去4回の移転を経験している。牧田社長は、「その度に大口の仕事が増え、社員数も増えてビジネスが発展していった」と実感しているという。一方で、広さを求めてやや交通の便が悪いエリアにオフィスを構えた一時期に、来客者数が減少したという苦い記憶があるそうだ。

エントランススペースから虎ノ門地区を一望できる
来客エリアは一面ガラス張り。東京タワーが浮かぶ絶好のロケーション

「オフィス内の環境と同じくらい大切だと考えているのがロケーション戦略です。人が集まりたくなるエリアに居を構えなければ、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションはなかなか実現しない。今回移ってきた虎ノ門ヒルズは、交通至便で知名度も高く、『一度ちょっと訪れてみたい』と興味深げに仰るお客さんも多いため、非常によい立地だと満足しています。

 我々のような企業にとって、オフィス環境はそれ自体がパートナーからの信頼を得るための重要なツールになります。実際に仕事をしている様子を直接見て頂くことで、本来は長い時間のかかる信頼関係構築を大幅に短縮できる。これは我々が業界内のシェアを拡大していくうえで大きな強みになっています。オフィスに人が集まれば、自然と仕事も集まってくるんですよ」

 オフィスを単なるワークスペースではなく、JBSに関わる人々のコミュニケーション空間として"オープン化"する。それによって、人、情報、仕事の循環を促進する。カフェテリアをはじめとした"人が集まるオフィス作り"は、JBSの経営戦略において多面的な効果を発揮しているようだ。

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