顔写真を一覧に並べると直感で
最適配置が見えてくる
「カオナビ」とはどのようなツールなのか。最大の特徴は、社員全員の顔写真をプロフィールや人事考課の結果などの情報とともにデータベース化し、それを部署別、入社年度別、評価別など任意の軸を設定して一覧表示でき、さらにそれが自由に並び替えられる点にある。
活用法をイメージするため、「カオナビ」の画面を見ながらどのように人材戦略が練られていくのか、とある会社での会議の様子を想定してシミュレーションをしてみよう。出席者は、社長、常務、営業部長、人事担当部長である。
「カオナビ」最大の特徴“Shuffle Face”機能で、社員の顔写真を縦横自在に並び替え、イメージをビジュアル化しながら人材配置をシミュレーション。 (C)カオナビ
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常 務:第二営業部の中央にいる彼、須藤君っていうの? よく廊下で会うけど。
営業部長:はい。彼は粘り強く販路開拓する人ですよ。
社 長:第一営業部の江頭さんは、どんな特技を持っているの?
人事部長:彼女は前職で海外勤務をしていていたので、英語は堪能です。
社 長:おっ!では、今度の新規事業プロジェクトには、この2人を起用しよう!
営業部長:はい。彼は粘り強く販路開拓する人ですよ。
社 長:第一営業部の江頭さんは、どんな特技を持っているの?
人事部長:彼女は前職で海外勤務をしていていたので、英語は堪能です。
社 長:おっ!では、今度の新規事業プロジェクトには、この2人を起用しよう!
顔写真を「並べて見る」ことで、人事データと一緒にその人のキャラクターまでがイメージとしてわいてくる。思わず会話が弾むようだ。そしてそこから、人材同士の新たな「組み合わせ」が発想できる効果もある。後日、社長が期待を込めて、2人に声を掛けたこというまでもない――。こうした光景は大きく違わず、「カオナビ」導入企業で見ることができるだろう。
現在、サイバーエージェント、学研ホールディングス、テルモ、ビデオリサーチといった、さまざまな業種にわたる約100社が「カオナビ」を活用している。