今年も恒例の、ゴルフキャスター薬師寺広さんによる『ジャパンゴルフフェア2015』レポート。ギアにも、ツアープロにも精通する薬師寺さんならではの視点で、各メーカーの注目商品をレポートしてもらった。
白ヘッドの次は赤の時代か!
BS、オノフがビビッドカラーを発表。フォーティーン、ピンは溝に秘密あり。
情熱の赤で勝負する
ブリヂストンスポーツ
全面に赤を強調した一角に目を留めた薬師寺 広さん。と、そこはブリヂストンスポーツのブースだった。早速担当者に声を掛け、ニュードライバーの情報を聞き出す。
「『J715』はオーソドックスな、ディープバックのすっきりしたシェイプで、こちらは形状ありきの中で作りました。『J815』の方は、そういったところを全部排除して、飛ばすための性能に特化するために何をするか。なので、少し投影面積が大きいですし、シャローバックです。両方とも、パワースリットでクラウン側をたわませ、より高弾道を実現するという考え方は一緒です」
薬師寺「ブラント・スネデカーはどっちを使ってるの?」
PGAツアーを実況することが多いとあって、興味は海外選手の情報に。
「今は『815』のロフト8度のヘッドをテストしてる最中です。彼自身も気に入っていて、『もうちょっとテストしたい』。マット・クーチャーは『もう大丈夫』と、『715』を試合で使っています」
薬師寺「どちらも飛びを追求してるんだ。色もいいね、赤くて。ガンダムみたいな感じ(笑)」
写真1でも分かるように、『815』はクラウン部が赤というド派手なヘッドだ。
「好みは分かれると思うんですけど、デザイン的には見た目も違うものを『さあ、あなたはどっち?』と提案していければと思います」
薬師寺「選ぶ対象があった方がいいですよね」
ロフトを立てずに飛ばす
キャロウェイ『XR』
1956年生まれ。岡山県出身。KSB瀬戸内海放送で8年間勤務の後、フリーアナウンサーに。現在はゴルフ専門テレビ局「ゴルフネットワーク」でPGAツアーなどのゴルフ番組を担当。アマチュア時代の石川遼のツアー優勝時のインタビュアーを務めるなど、数々の名シーンに立ち会ってきた。
続いてはキャロウェイゴルフのブースを訪問する。
薬師寺「これが今年の一押しの『XRアイアン』ですか。『X』シリーズの……」
「後継モデルになりますね。“300ヤードスプーン”の『Xホット』フェアウェイウッドが2013年、そして去年の『X2ホット』ユーティリティ。どちらも、ドライバー並みの反発性能をということで採用したカップフェース構造を、今度はアイアンに取り入れました。
“360度カップフェース”は反発性能がすごく高いので、人にもよりますが、前々作より2番手ぐらい飛びます。従来だとロフトを立てるしかなかったんですけど、高反発フェースを使うことによって実現しました。
また、ウエートをフェースの前めに付けることで、低・浅重心による強弾道を生みます」
薬師寺「これまでの常識だと、ストロングロフトだとか、シャフトを長くするとかだけど」
「ロフトは従来通りです」
薬師寺「要するに、“やさしく遠くに飛ばそう。ここまで進化した『X』シリーズ”みたいな」
「おっしゃる通りです」
ドライバーのコーナーに移動した薬師寺さん。
「フィル・ミケルソンとか石川遼ちゃんが使ってるのは?」
「ミケルソンが使ってるドライバーは『ビッグバーサアルファ815ダブルダイヤモンド』。石川プロもこれですね」
やはり、ツアープロの使用クラブが気になる様子の薬師寺さんだった。