ソフトな『プロV1X』は
『プロV1』に近づいた

(12)「タイトを使いだしたらずっとタイトだよね。僕も米国に居たし」(薬師寺さん) (13)グラファイトデザインの一押しは『ツアーAD MJ石川遼シグネチャーモデル』 (14)『ゴルフバディーBB5』を装着し「ブレスレットみたい。女性の方に人気が出るよ」 (15)『ショットナビアドバンス2FW』紹介動画で共演したGTバーディーズのsabuさんと

 ボールといえば、タイトリストも忘れてはいけない。

「『プロV1X』は、飛距離が落ちないまま、スピンコントロール性能とフィーリングが向上しました。『プロV1』はさらにソフトになっています」

薬師寺「世界ナンバーワン・ボールが、より進化したと」

「『V1』はより『V1』らしく、『V1X』はちょっと『V1』っぽくなりました」

薬師寺「読者の方に、ボールの選び方のアドバイスを」

「『V1』がグリーン周りに強くて、『V1X』は飛距離重視みたいな誤解があるんですね。実際は、グリーン周りはどちらもスピン性能が高く、フィーリングもほぼ一緒なんです。

 ただティーショットでの差が出る。『V1』はやや低めの中弾道で、よりフィーリングを重視される方。『V1X』は、『V1』に比べるとやや中高弾道なのでキャリーで飛ばす感じですね。ティーショットにおける考え方で選択されるといいと思います」

 次はグラファイトデザインだ。『ツアーAD MJ』を見つけ、「これが今年グラファイトの顔でよろしいですね」と担当者に話し掛ける。

「これは『石川遼シグネチャーモデル』で、中身はまったく『MJ』なんです。石川プロがこの色使ってるんですよ」

薬師寺「遼ちゃんの好きな色なんだ。『MJ』の特徴は?」

「手元側をすごく太く作って、中間部の粘りを出してますんで、ボールを上げやすいシャフトになっています」

薬師寺「遼ちゃんもそこがお気に入りなの?」

「左に行きにくくなってるところですね。基本的には、曲がりは一方通行になればいいと思ってるプロなんで」

必要十分か、フル装備か
GPSナビは情報量で選ぶ

 最近はプレーの必需品になりつつあるGPSナビも格段に進歩。『ゴルフバディーBB5』のデザインは「ブレスレットみたい」と薬師寺さんを驚かせた。重量も約35グラムと聞くと、

「軽い。着けてる感じがまったくないからスイングの邪魔にならない。ましてデザインもおしゃれ。距離計測器はここまで来たかって感じですね。グリーンセンターとフロント、バックまでの距離が分かれば十分っていう人には、軽くて、必要な情報が簡単に見られていいね」

 一方、『ショットナビアドバンス2FW』は、トラブルなどで近くのフェアウェイに出したい場合などに、端末を打ちたい方向に向けると、その先のフェアウェイ中央までの距離と、そこからグリーンセンターまでの距離を表示してくれる。至れり尽くせりの『フェアウェイナビ機能』を搭載しているのだ。

「『ゴルフバディー』みたいに情報を絞って軽さを取るか。『ショットナビ』のように、たくさんの情報が知りたいのか。用途に合わせて使いましょう、ってことだね」

 最後に訪ねたのはISPS(国際スポーツ振興協会)だ。

薬師寺「ハンダワールドカップとか、欧州、オーストラリア、日本でもトーナメントをたくさん開催してるんですよ」

「視覚障害者のゴルフをサポートする日本ブラインドゴルフ振興協会のブースも一緒に出して、皆さんにボランティアを募っています」

 1日を振り返り、薬師寺さんに感想を伺った。

「新製品発表会の司会だとかギアの番組もやってるんだけど、これだけ集まると圧巻。ゴルフ好きの血が騒いで、仕事を忘れて楽しませてもらいました」