クラブ以外のギアも大きく進化!
ダンロップ、タイトリストともボールはよりソフトに。GPSナビは二極化。
疲れず歩けるシューズが
飛距離アップもサポート
ダンロップでは、アシックス開発によるゴルフシューズ『ゲルエースプロFG』の前で、薬師寺さんの目と足が止まった。
薬師寺「これの良さっていうのはどこにあるんですか?」
「ゴルフは10キロぐらい歩くでしょう。後半になるとどうしても疲れてくる。効率よく歩けて疲れないウオーキングの機能面にプラスして、簡単に言うと飛ぶシューズができないか、という発想で作られました」と、アシックスの担当者。具体的な飛びの要素とは?
「プロとかトップアマのスイングを動作分析しますと、インパクト直前で一番力がかかるんですね。そのときに、その力を逃さないようなスタッド(鋲)の配置だとか、角度であるとか。いろんな方のスイングを取ると、平均的に力がかかる共通点があるんですね。それを目安にしてスタッドの角度とかを工夫しました。『FGトラクションソール』といいます」
薬師寺「飛びにいいんですか。一番力が入るインパクトの前で、ギュッと踏ん張れると」
「それと、もう一つ特徴的なのがアッパーにありまして。どうしても中で足が動くんで、いろんなところにシワができるんですけど、それもいろんな力の逃げる無駄につながるんで、一部分に集約させちゃおうと。そうすることによって、スイングを安定させる『フレクションガイダンスシステム』です」
薬師寺「なるほど、男女を問わずツアーで使用するプロが多いわけだね」
スリクソンもゼクシオも
ボールの特徴は軟らかさ
次なるギアはニューボール。
「『スリクソンZ-STAR』は、“スピンスキンテクノロジー”が特徴です。ボール表面のウレタンカバーの上に、マーキングが削れないためにコーティングを施しますが、従来品よりカバーを7%、コーティングは21%軟らかくしました」
薬師寺「軟らかいということは、インパクトで……」
「はい。フェースの溝への食い込みが25%アップしました。ウエッジにボールが乗っかりやすいので、ボールがくっついている時間が長くなり、打ちたい方向にボールが飛んでいくコントロール性と、フィーリングがすごく良くなりました」
薬師寺「スリクソンは松山英樹ももちろんそうですけど、米国のツアーに多いよねえ」
『ゼクシオ エアロドライブ』はアベレージ向けボール。
「こちらもボールの軟らかさが特徴で、前モデルの『ゼクシオXDエアロ』と比較すると、7%ほどソフト化。それにより、普通のヘッドスピードの方でもちゃんとボールがつぶれて、しっかり飛んでいきます」
薬師寺「『ゼクシオ使うと飛ぶんだよ』っていうのは口コミで広がってるもんね」
「ディンプルは2モデルとも同じ設計理論です。ボール表面に占めるディンプルの割合を占有率といい、占有率が増えるほど、またディンプルの大きさが均一化するほど、空気抵抗が減ることが分かってまして。今回は占有率を維持しながら、面積の均一化をさらに高めてます」