明るいオフィス環境で変わる
社員たちの気質

 また、穏やかな内装デザインながら効率的で「コミュニケーションが取りやすいオフィス」を構築した背景には、キョーリンの社員たちが元々持っていた"気質"も関係があるという。

「当社の社員たちは基本的にみんな真面目で、自分の仕事に対して高い責任感を持ったメンバーが集まっています。しかし、自分の業務領域を深く掘っていくことが得意な一方で、社員同士で横のつながりを作ることに関してはやや苦手という気質の人が多かったんです。それが新オフィスに移転してからは、かなりフラットな雰囲気になった。オフィスの雰囲気が社員の気質を変えるという点では、大きな手応えを感じています」(松本常務)

社内イベント会場にもなる社員食堂。ワンコインコミュニティ参加費は500円。100人弱集まることも

「自分の仕事はキッチリやる」のレベルで止まっていた社員たちの意識を、効率的にコミュニケーションを活性化させることで、より組織としての広がりとシナジーを意識した働き方に変化させることができたわけだ。

 ちなみに、新オフィス内に設置された社員食堂では、定期的に「ワンコインコミュニティ」というイベントが催されている。就業後、広々した食堂スペースに社員たちが集まり、マジックやダンスといった特技を持つ社員がパフォーマンスを披露する。それを囲みながら、アルコールを片手に自由に歓談を楽しむのだという。社員同士の連帯感を醸し出すための一環として、これも期待以上の成果を上げているそうだ。

 社員にとっての「働きやすさ」とは、「仕事の効率性が高い状態」を指すというのがキョーリンの考え方だ。物理的にも心理的にも壁のないオフィスを作ることによって情報共有の効率を高め、業務のスピード感を加速させることで、社員に『働きやすい』という実感を提供している。

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