インターネットのないビジネスやライフスタイルは想像できない。いまや、そんな時代である。しかし、その一方には大きなリスクが潜んでいる。サイバー攻撃の増大はその1つだが、様々な要因によりインターネットのサービスに停止や遅延が発生することがある。信用の低下や機会損失をもたらす場合もあるだけに、企業にとっては重大な課題だ。こうした課題に対するソリューションを提供しているのがアカマイ・テクノロジーズである。
大量の通信をいかに効率よく
分散させるかで、技術力の差が出る
いまや、インターネットはビジネスと暮らしに欠かせない存在になった。インターネットのメリットを生かすことは重要だが、その一方で、インターネットの利用に伴うリスクへの認識も欠かせない。
企業であれば、様々な要因により自社サーバーにアクセスが集中することがある。サーバーがダウンしてサービスが停止すれば、多くのユーザーに迷惑をかけるだろう。
同じことが、サイバー攻撃でも起きている。例えば、DDoS攻撃と呼ばれる手法がある。世界中のサーバーから特定サーバーにアクセスを集中させ、サービス停止に追い込む。日本でも行政機関や金融機関などのWebサイトが狙われ、少なからぬ被害が報告されている。
「インターネットのトラフィックはさらに伸び続けると予想されており、サイバー攻撃のリスクも増大しています。その一方で、ビジネスにおけるインターネット依存度も高まっています。ビジネスを安定的に成長させるために、セキュリティ対策をはじめ様々な備えを強化する必要があります」と語るのは、アカマイ・テクノロジーズ職務執行者社長の徳永信二氏である。
アカマイはCDN(Content Delivery Network)事業のパイオニアとして知られるが、近年はそれ以外の分野でも存在感を高めている。大量のトラフィックを安定的に処理するというCDNで培った技術を生かし、B2C分野だけでなく、企業内または企業間でアプリケーションを快適に活用できる環境を提供している。
「当社の強みはクオリティとキャパシティです。お客様によってはCDNを二重化、三重化しているケースもあります。その際、最も重要なトラフィックについてはアカマイを選ぶというお客様も多い。キャパシティの大きさに加えて、トラフィックを分散する技術を駆使することで、ピーク時にも十分対応することができるのです」と徳永氏は説明する。