今後は電機機器類メンテナンスも
ヤマトマルチメンテナンスソリューションズの池田氏は今後の事業展開のキーワードとして「外資系・中小・新興」を挙げる。
「大手家電メーカーはすでに自前の修理網を完備している。むしろ、日本で販売を強化したいが、アフターサービス分野が課題となっている外資系や中小メーカーなどのお手伝いをしていきたい」(同)と狙いを語る。また、生活家電のメンテナンスで培ったノウハウを、医療機器、工具などの電気機器類など他の領域にも展開していきたい考え。
「修理業務に特化している同業の会社と比べ、当社にはヤマトグループのネットワークを活かしたスピードや総合力という強みがある。仮に技術レベルが同等だとしても、当社にアドバンテージがある」と自信を見せる。
また、現状では同じ時間帯に修理業務が集中するため、顧客ごとに専属の修理スタッフを配置する体制にしているが、「今後は業務のマルチ化を進めていくことで、スタッフをシェアしていくことも検討していく。人材をシェアすることで作業単位あたりのコストを下げ、お客様に還元していきたい」と語る。
(取材・文/『カーゴニュース』編集長 西村旦、撮影/和田佳久)