デジタル潮流を捉える
新たなアプローチ

 GEの業務改革を推進する部門として発足したジェンパクトは、プロセス重視の価値観を常に意識し、業務効率化やオペレーショナル・エクセレンスに適用してきた。GEが初めて、製造部門だけではなく、間接業務も含め、組織全体のプロセス改革に取り入れた「リーン・シックシグマ」は、プロセスを可視化するとともに課題の要因を分析し、それを解決する工程を再設計するプロセス・エンジニアリングの手法で、ジェンパクトのDNAとも呼べるものだ。

 05年にGEグループから独立し、07年にはニューヨーク証券取引所に上場。日本市場には05年から参入し、日産自動車や日立製作所などのグローバル企業に対して、単に「業務の効率化」といった視点にとどまらず、エンド・ツー・エンドのプロセスについて、ベスト・イン・クラスの業務プロセスをベンチマークしながら再設計を支援している。

「昨今、ビジネスプロセスを取り巻く環境の変化として、デジタル潮流は、欠かせない兆候である。ジェンパクトでは、伝統的なフレームワークをさらに進化させ、お客様の価値を最大化し無駄を最小化するデジタル化のアプローチ『Lean Digital』を打ち出した。これは、リーン改善の原則、高度なデジタルテクノロジー、ユーザ視点で価値を探るデザイン思考を活用し、組織が階層化、孤立化し、複雑なレガシーシステムが存在する企業にデジタルインパクトと業務プロセス変革をもたらす手法であり、日本企業の構造的な問題にも適用できると考えている」(杉浦氏)

「Lean Digital」は、フロントオフィスに偏りがちなデジタル投資を、ミドルおよびバックオフィスを含めたバリューチェーン全体の観点から業務デザインを再考することで、ユーザーエクスペリエンスを改善し、ROI向上を促す。ジェンパクトの強みであるプロセスに、高度なアジャイルテクノロジー、効果的な意思決定のためのデータ解析・予測の検知サイクル「Data-to-Insight-to-Actionアナリティクス」を組み合わせ、成長、コスト効率、ビジネスの俊敏性といった測定可能なビジネスアウトカムを実現する。

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