女性社員からの“無言の告白”に
大ショックの40代男性
もう1人、女性社員から遠まわしに体臭を指摘されて、傷ついた経験を持つ40代男性がいる。
健康食品販売を行うピーエスに勤める阿辺謙二さん(45歳)は、40代中盤を迎えたつい最近から自身のニオイが気になり始めていた。そこで、そのニオイを消そうと今年の春からアロマデュフューザーを自分のデスクに設置。毎日、香りの種類を変えながら使っていたところ、1週間後、周りの女性社員から「アロマのニオイがキツイんですけど」と指摘を受けてしまう。
そこで阿辺さん、「いや~。加齢臭が気になりはじめちゃって」と正直に白状すると、「全然気になりませんよ」という返答が来るかと思いきや、みんな無言に。沈黙が続いてしまったという。
「正直、本当にショックでした。45歳でも26歳くらいのつもりでしたから。妻が『クサイ』と言ってきていたのですが、正直冗談だと思って気にしていなかったのですが、本当だったんですね。後で聞いた話ですが、女性社員は数人で相談してからアロマの件も伝えてきてくれたそうです。気を遣わせてしまいました」(阿辺さん)
その後、阿辺さんは体臭対策の石鹸をつかったり、朝シャワーを浴びる習慣にし、さらに食生活を改善することを決意。今までは焼肉や揚げ物が大好きだった生活を見直し、玄米や有機野菜を中心とした和食に切り替えているという。
今では職場の先輩社員から「君が最近、臭わなくなったから何をやっているのか教えて」と言われるまでになり、すっかりニオイ問題は解消されたそうだ。
アットホームな職場でも
女性はニオイ問題を指摘しづらい
女性社員からの評価を大きく左右する「男の身だしなみ」。今回はニオイに注目し、実際にニオイ問題の起きた職場の事例と取り上げたが、この2つの職場にはある共通点がある。それは、いずれも女性社員の方が多い職場ということだ。ゲンナイ製薬は男性4人に対し、女性が9名。ピーエスも男性5人に対し、女性は11名と、女性は男性の倍以上である。
また、社員数も多くなく、普段からアットホームな雰囲気で、なんでも話しやすい職場環境だというのも共通点だろう。しかし、そんな雰囲気でも女性から男性のニオイを指摘するのはかなりハードルが高いことが今回の事例でも伝わってくる。
女性社員からの評価を下げないためにも、そして女性社員に気を遣わせないためにも、決して神経質になりすぎる必要はないが、自分の身だしなみ、特に言いづらいニオイの問題は自分で解決していきたいものだ。
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