最安値の航空券は
公式HPから購入

 出張のスケジュールが決まり、航空券を手配する際には、目的地に路線を持つ航空会社の、公式ホームページにアクセスしてみよう。

 ユナイテッド航空は公式ホームページからの購入を促進するため、最安値運賃を保証する「ローフェアギャランティー」を導入。ユナイテッド航空のホームページで購入した航空券より安い運賃を他のホームページで発見した場合、購入日と同日であれば運賃の差額を返金するというもの。

 KLMオランダ航空とエールフランス航空も、最安値を保証する「ベストプライス・ギャランティー」を実施。KLMオランダ航空のホームページから航空券を購入後、他社でさらに安い運賃で販売されているのを見つけた場合、購入チケットとの差額と5000円分のトラベルクレジットバウチャーがもらえる。同様のサービスをルフトハンザドイツ航空、エミレーツ航空も行っている(ルールの詳細については、各社の公式ホームページで確認を)。

 特に最安値とうたっていなくても、公式ホームページから購入すると割引が適用されたり、ネット限定のキャンペーンが展開されていたりすることもある。

 共同運航便を利用する場合には、2社のホームページにアクセスし、正規割引運賃の価格を比較してみよう。同じ便であっても価格は異なるので、ロープライスを打ち出している航空会社のホームページから購入するといい。

最先端の技術を集結した
A380の相次ぐ就航

 総2階建て、世界最大の旅客機A380は、シンガポール航空が2008年5月に成田に乗り入れたのが日本初就航だった。今年6月12日には、ルフトハンザドイツ航空が成田~フランクフルト線にA380を導入。続いて9月2日にエールフランス航空が東京~パリ線にA380を就航。最先端の技術を結集した同機は、機体の軽量化によって燃料消費を抑え、CO2の排出量も大幅に削減し、環境にも配慮した最新鋭機だ。

 また、来年には、ANAが開発から携わった最新鋭機B787を世界で最初に導入する予定。

 こうした新機材の導入とともにビジネスクラスのサービスもグレードアップしてきている。大韓航空は、現在、総額2億ドルをかけてシートのアップグレードを進行中。韓国の航空会社のビジネスクラスとしては初のフルフラットシート「プレステージスリーパー」を導入した。

 9月、コンチネンタル航空(現・ユナイテッド航空)も成田~ニューヨーク線、成田~ヒューストン線に使用するB777のビジネスファーストクラスに新型フルフラットシートを導入した。デルタ航空も2011年夏から主に成田路線で使うB747の機内をリニューアルし、ビジネスクラスにフルフラットシートを導入する予定。

クレジットカードの会員サービスを活用
クレジットカードは海外では身分証明書のようなもの。大きな買い物をするつもりがない人も1枚は財布に入れておきたい。空港やホテルで、さまざまなサービスが受けられる会員特典が用意されているので、事前に公式ホームページでチェックしておきたい。
アメリカン・エキスプレス・カードは、10月1日からトラベルサービスを拡充。国内外600ヵ所以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスが無料で登録できるようになった。また、会員1人につきスーツケース1個を自宅と出発・帰国時無料で配送。対象となるのは、成田、セントレア、関空、羽田(国際線利用のみ)の四つの空港だ。
また、海外出張だけでなく駐在時に便利なのが、トラベルレックスジャパンのコーポレートキャッシュパスポート。会社が経費をカードにチャージすることで、社員が海外で利用できるビジネストラベル向きのキャッシュパスポートだ。プリペイドカードのように、海外での支払いに活用できる。

※「週刊ダイヤモンド」10月23日号も併せてご参照ください。
※この特集の情報は2010年10月18日現在のものです。