中国フィンテックの巨人であるアント・グループ(アント)は、4兆円近い公募増資を実施し、上場時の時価総額は30兆円を超えるとみられていたが、IPO予定日の2日前に中止に追い込まれた。表面的には、IPOは「延期」と言われているが、実態的には完全な「ゼロからの仕切り直し」となるだろう。アントIPOの中止を勧告した中国政府の意向を推察するとともに、IPOを目指す日本のフィンテック企業における優先順位について整理する。

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