「ニコアンド」や「グローバルワーク」など、さまざまなファッションブランドを展開し、グループで約9000人の従業員を擁する東証1部アダストリア(会長兼社長・福田三千男)が2017年頃、自社健保を設立するため、加入している総合型健康保険組合「東京ニットファッション健康保険組合」(理事長・宮入正英、以下KF健保)に脱退を申し出たところ、同健保から反対に遭い、3年間以上にわたり不本意な形で、脱退が拒否し続けられていることが分かった。背景を探ると、寂れゆく衣料品問屋が成長分野のアパレル小売業に目をつけ、若者を中心としたアパレル店員の保険料を利権化している構図が浮かび上がった。
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