今春、サントリーホールディングスで10年ぶりに創業家出身者がトップに就任する“大政奉還”があった。サントリーの足跡をダイヤモンドの厳選記事を基にひもといていく。「ダイヤモンド」1967年7月17日号の特集『ますます白熱化す“酒類戦争”ビール・ウイスキー・清酒・蒸留酒メーカーの業績調査』からの抜粋記事を2回にわたって紹介する。宝酒造のビール事業からの完全撤退によってビール業界はキリンビール、サッポロビール、アサヒビール、サントリーの4社が競う構図に変わった。前編の本稿では、“四つどもえ”となったビール業界で、各社の新製品や、工場の増強計画などの詳細を明らかにしていく。

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