日本の政界には、長年にわたり隠然たる影響力を持った男女のフィクサーがいた。自民党の前身である保守政党の結党資金を提供した児玉誉士夫と、日本最大の黒幕といわれた辻嘉六を父に持つ辻トシ子だ。二人とも、辻嘉六から遺産を引き継いだ“相続人”であり、米国と連携しながら伸し上がったという共通点がある。しかし、両者は表向き無関係であるかのように振る舞っていた。本稿では、辻トシ子の手帳など未公開史料を基に、彼女と児玉の関係に迫る。

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